旅行予約サイトのブッキングドットコム、宿泊施設への入金遅延で緊急窓口
旅行予約サイトのブッキングドットコム(Booking.com)は2023年10月10日、新規の金融・決済プラットフォームへ移行する過程で「予期せぬ技術的な問題」が起き、国内宿泊施設への支払いが遅延していることを公式サイト上で明らかにしました。緊急サポート窓口のメールアドレスも紹介しています。
旅行予約サイトのブッキングドットコム(Booking.com)は2023年10月10日、新規の金融・決済プラットフォームへ移行する過程で「予期せぬ技術的な問題」が起き、国内宿泊施設への支払いが遅延していることを公式サイト上で明らかにしました。緊急サポート窓口のメールアドレスも紹介しています。
ブッキングドットコム(Booking.com)の公式サイトによると、ブッキングドットコムは1996年、オランダのアムステルダムで小さなスタートアップ企業として設立。登録リスティング数は2800万件以上、そのうち660万件以上が旅館や民泊などの宿泊施設というオンライン旅行予約サイト(OTA)世界最大手にまで成長しました。
そのブッキングドットコムで、2023年夏から支払遅延が起こっています。登録していた宿泊施設によると、ブッキングドットコム側から「2023年7月1日~7月11日にかけて、弊社が提供するプロダクト及びサービス強化の一環として、財務システムのメンテナンスを実施します」と連絡があったといいます。
しかし、一部の施設では10月になってもブッキングドットコム側からの支払いが完了していません。ブッキングドットコム側に問い合わせても定型文の返信があるだけで、対応が進んでいない状況が続いていました。
こうしたなか、一部の宿泊施設オーナーが集団提訴する方針を明らかにし、メディアで取り上げられました。
これに対し、ブッキングドットコムは10月10日に公式サイト上で、支払遅延が起きていることを認めるコメントを発表しました。
システムメンテナンスについて「高レベルのオンライン上の安全性とセキュリティを確保するため、新規の金融・決済プラットフォームへ移行する過程で、必要不可欠なシステム改善を実施する必要性があり、計画に沿ったメンテナンス作業を行っておりました」と説明。しかし、予期せぬ技術的な問題が発生し、一部で支払いの遅延が発生しているといいます。
大半の支払い作業はすでに再開されていますが、残る支払遅延に対しては、緊急に対応していると説明しています。
ブッキングドットコムは緊急サポートが必要なパートナー向けのメールアドレスを公表しました。詳しくはブッキングドットコムの公式サイトへ。
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