目次

  1. 筆者のパソコンに警告「ウイルスが検出されました」
  2. マイクロソフトなど語る偽警告のトラブル
  3. 被害にあわないためのポイント
    1. ブラウザーを終了か再起動する
    2. 表示されている番号に電話をかけない
    3. お金の話が出たら電話を切る
    4. 誰かに相談する
  4. 偽の警告の特徴5つ
    1. 警告の画面が次々と重なって開く
    2. 警告音やアナウンスが流れる
    3. 実在する企業やサービスのロゴが表示される
    4. サポート窓口の電話番号が表示される
    5. 焦らせるような表現が目立つ
  5. トラブルにあった場合の相談先

 筆者は10月、仕事のため自宅でパソコンを起動してWi-Fiに接続し、ブラウザを立ち上げました。すると、ウイルス対策ソフトを手掛けるマカフィーの赤いロゴとともに、「ウイルスが見つかりました」「今すぐMcAfeeでデバイスを保護してください」といったポップアップが立て続けに表示されました。パソコンは仕事にしか使っておらず、怪しいメールを開いたり、違法サイトにアクセスしたりした心当たりはありませんでした。

筆者のパソコンに実際に表示された、マカフィーをかたる偽の警告

 警告に怪しさは感じたものの自分だけでは判断に自信が持てず、すぐにパソコンのネットワークと電源を切って、スマホを使い同僚に相談。対処法を教えてもらい、事なきことを得ました。のちのウイルスチェックでも異常は検出されず、警告は偽物であったことが確認されました。

 日頃、「この手の偽の警告には自分はだまされない」とたかをくくっていましたが、実際にマカフィーのロゴを使った偽警告が画面上にいくつも表示されると、思った以上に動揺してしまいました。

 自宅で周囲にすぐ相談できる人がおらず、直後に急ぎの予定があったことも、焦りを大きくしました。被害にあわないためには、やはり一呼吸おいて誰かに相談するというのが重要だということを実感しました。

 消費者庁の公式サイトでも同じような偽の警告について注意喚起が出ていました。具体的な事例は次のようなものです。

 ウェブサイトの閲覧をしていると、画面上に「Microsoft」のロゴととともに、「検出された脅威:トロイの木馬スパイウェア」などと記された偽の警告が表示され、警告音が発生。驚いた閲覧者が、「早急にサポートに連絡してください」という画面上の指示にそって「Windowsサポートへのお問い合わせ」などと書かれた番号に電話をかけると、相手は片言の日本語でマイクロソフトの社員であるなどと名乗り、「こちらで復旧作業をします」とパソコンの操作を誘導してくるといいます。

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