目次

  1. ドメインとは
  2. ドメインは2種類:「共有ドメイン」と「独自ドメイン」
    1. みんなで共有する「共有ドメイン」
    2. 自社で/個人で所有する「独自ドメイン」
    3. サーバーとドメインの違い:サーバーはスペース/ドメインは住所
  3. 独自ドメインの取得方法 5STEP
    1. ステップ1.取得可能ドメインの調査
    2. ステップ2.ドメイン管理会社の選択
    3. ステップ3.ドメインの契約
    4. ステップ4.ドメイン設定
    5. ステップ5.ドメイン設定反映確認
    6. ドメイン取得後は契約更新を忘れないように
  4. ドメイン名の決め方
    1. トップレベルドメイン名の決め方
    2. 独自ドメイン名の決め方
  5. ドメインの料金相場は1,000円/年前後〜
  6. ドメインの契約を解除する際の注意点
  7. 独自ドメインを取得できるおすすめサービス
    1. ムームードメイン
    2. Star Domain
    3. Xserver Domain
    4. バリュードメイン
    5. お名前.com
  8. ドメイン取得は簡単ですが慎重に

 ドメインとは、ホームページやメールサーバーがどこにあるのかをわかりやすく示した住所のようなものです。WebサイトのURL「https://smbiz.asahi.com」であれば、「https://」に続く「smbiz.asahi.com」の部分がドメインに当たります。

ドメインの例
ドメインの例(デザイン:高橋純)

 自社でホームページを開設したい人は、サーバーと一緒にドメインを取得する必要があります。ドメインには商品やサービス、会社名などを用いて覚えやすく、かつ使いやすくする名札としての役割もあります。 

 ドメインは、所有形態によって「共有ドメイン」と「独自ドメイン」の2種類に分けられます。それぞれの種類の特徴を紹介します。

 共有ドメインは、一つのドメインを、契約している利用者みんなでシェアする形のものを指します。例えばエックスサーバーの共有ドメインであれば、「xsrv.jp」が共有ドメインに当たります。

 共有ドメインには、以下のメリットがあります。

  • 個別に契約する必要がない
  • サーバーやサービスに無料で付いているケースが多い

 共有ドメインの場合、サービスを契約している間は使えるものの、解約すると使用できなくなります。またドメイン名を自分で選べないので、表記が覚えづらいというデメリットもあります。

 独自ドメインは、自社や個人で契約できるオリジナルのドメインです。世界に一つしかないドメインになるので、ほかの人と重複することがありません。

 独自ドメインには、以下のメリットがあります。 

  • 個別のドメイン名を持てる
  • 覚えやすいドメイン名を付けられる
  • サーバーやツールを変更しても同じドメインを使い続けられる

 独自ドメインは共有ドメインよりも費用が高いものの、上記のメリットから、企業が自社サイトを開設する際は独自ドメインを契約するのが一般的です。

 サーバーは、ホームページの公開に必要なファイルや画像データを設置したり、メールのデータを保存・公開したりするスペースです。

  サーバーには「IP アドレス」という数字の羅列が振られています(例:111. 111.111.111など)。

 IPアドレスを直接入力してホームページを閲覧することもできますが、入力しづらいうえに覚えづらいという問題があります。こうした弱点を補うべく、ホームページの場所をより分かりやすくしたのがドメインです。

  IP アドレスは緯度経度やGPSの数字のようなもの、ドメインは住所に当たるものと分けて考えるとよいでしょう。自社でホームページを開設したい場合は、サーバーの契約とドメインの取得の両方が必要です。その後、これらサーバーとドメインを紐づける必要があります。

サーバーとドメインの違いのイメージ
サーバー データを保存・公開するスペース
ドメイン データの保存先を示す住所

 独自ドメインを取得するには以下のようなステップをふむ必要があります。

  1. 取得可能ドメインの調査
  2. ドメイン管理会社の選択
  3. ドメインの契約
  4. ドメイン設定
  5. ドメイン設定後の反映確認

 ここでは、各ステップにおいてどのような作業が必要になるかを解説します。

 まずは、欲しいドメインが契約できるかを調査します。すでにほかの人が取得済みのドメインは取得できないため、ドメイン管理会社などが提供している空きドメイン検索ツールを使用して確認しましょう。

おすすめの空きドメイン検索ツール URL
お名前ドットコム https://www.onamae.com/advanced/ 
ムームードメイン https://muumuu-domain.com/

 取得したいドメインが決まったら、ドメイン管理会社を選択します。管理会社の選定基準として、以下をチェックしましょう。

  • 欲しいドメインの種類が契約できるか
  • ドメインの料金は適切か
  • 欲しい機能があるか

 おすすめのドメイン管理会社は、この記事の「独自ドメインを取得できるおすすめのサービス」にて後述しています。

 ドメインの取得はレンタルサーバー会社でも取得できます。サーバー契約を条件に無料で取得でき、サーバーとセットだと安くなるものもあります。しかしサーバーを切り替える際に利用できなくなったり、手数料がかかったりするものもあるので注意が必要です。レンタルサーバー会社でドメインを取得する際は条件の詳細を確認しておきましょう。

 筆者としては、ドメインとサーバーは別の会社での契約がおすすめです。サーバーのネットワークがダウンしても、ドメインが生きていればほかのサーバーに振り分けられるなどのリスク分散ができるためです。

 ドメイン管理会社と欲しいドメインが決まったら、ドメイン管理会社のホームページ上で申し込みをおこないます。

 欲しいドメインの情報と申し込み者情報、決済情報などを入力しましょう。入力を済ませれば契約が完了します。

 ドメインの契約が完了したら、ドメインの設定をおこないます。

 ドメインをどのように運用するかによって方法は変わりますが、通常は契約しているレンタルサーバーのネームサーバーの情報をドメイン管理会社側で設定します。ネームサーバーとは、ドメインをIPアドレスに紐付けるものです。

 またメール用のサービスとホームページ公開用のサービスが異なる場合には、ネームサーバーのDNSレコードを設定する必要があります。「メールサーバーはこのIPアドレス」「ホームページはこのIPアドレス」というイメージでそれぞれ指定します。

 サーバーのレコードを編集する場合はドメイン管理会社側もしくはレンタルサーバー側のネームサーバーを使います。契約しているサーバーやドメイン管理会社の仕様を確認したうえで決定しましょう。

 ドメインの設定がネット上に浸透するまでには、24時間から48時間かかるといわれています。

 購入したドメインでホームページが見られるようになっていれば、設定の反映が確認されたということです。使っているパソコンやネットワークによって反映時間に差が出ることがあるものの、通常は1日から2日待てばどの場所からもアクセスできるようになります。

 ドメインには有効期限があり、多くは1年単位で更新があります。料金の支払い忘れなどで更新が漏れてしまうと、ドメインの契約が解除されてしまいます。有効期限を過ぎても一定期間の猶予期限を儲けているドメイン会社もありますが、この猶予期限も過ぎてしまうと二度と復旧できなくなります。

 当面の間サイトを閉鎖する予定がない場合で、更新が不安な人はドメインの更新を自動更新にしておくとよいでしょう。

 ドメイン名を決める際は「トップレベルドメインをどれにするか」「独自ドメイン名を何にするか」の二つを決めます。

トップレベルドメインと独自ドメイン
トップレベルドメインと独自ドメイン(デザイン:高橋純)

 ドメインはインターネット上の住所なので、覚えやすく入力しやすいものにした方が賢明です。

 トップレベルドメインとは、ドメインの一番後ろに出てくる「.com」や「.netなどのことです。ドメインを決める際はこのトップレベルドメインを一つ選ぶ必要があります。どのトップレベルドメインを選ぶかは自由です。

 トップレベルドメインには「gTLDドメイン」と「ccTLD」ドメインがあります。

①gTLDドメイン

 gTLDドメインは、分野や目的に応じて割り当てられるドメインです。「.com」は商用、「.org」は非営利団体、「.net」は ネット関連などのドメインとして用意されました。gTLDドメインには以下のような種類があります。

gTLDドメインの種類 内容
.com 商用サイト
.net ネットワークテクノロジー関連
.org 非営利団体
.biz ビジネス
.info 情報サービス

②ccTLDドメイン

 ccTLDドメインは、国や地域ごとに割り当てられるドメインです。例えば「.jp」は日本に割り当てられるものであり、その国のレジストリと呼ばれる団体が管理しています。

 ccTLDドメインには以下のようなものがあります。

ccTLDドメインの種類 内容
.jp 日本
.cn 中国
.co.jp 法人格を有する組織
.ac.jp 教育機関用

 なお、ccTLDドメインのなかでも「.ac.jp」「.ed.jp」「.ad.jp」「.lg.jp」「.ne.jp」などは一般ユーザーでは登録できず、認証が必要です。

 「.co.jp」を使うには、登記簿謄本の写しなど、公的機関が発行する証明書の写しをドメイン管理会社へ提出する必要があります。

③新gTLDドメイン

 新gTLDドメインは 2013年から導入されたもので、例えば以下のドメインがあります。

  • .online
  • .shop
  • .tokyo

 「.shop」ならネットショップ、「.tokyo」なら東京に関するものというように、何に関連したドメインかがわかりやすくなっています。新gTLDドメインは登場から日が浅いため、信頼性にかけるという難点がありましたが、その問題は解消されつつあります。気になる人は古くから存在するgTLDドメインを利用した方がよいでしょう。

 独自ドメインは、自身で好きな名前に設定できます。ただし、自由に設定できるからといって適当に選ぶのは好ましくありません。ドメイン名を決める際は、以下のポイントを意識するとよいでしょう。

独自ドメイン名を決める際のポイント 具体例
覚えやすく、入力しやすいものにする asahi.com
自社の事業内容が連想できるものにする handmade-online.com
長すぎるドメイン名にしない lowcarbchocolatecake-onlinestore.com
他社の商標権は使わない ermenegildozegna.jp

 なお、独自ドメインは自由に設定できるからといって、他社の名前やブランド名を勝手に使うのは避けましょう。商標権を侵害する恐れがあります。

 ドメインは、種類によって料金体系が異なります

 「.com」や「.net」は年間1,000円前後、「.jp」や「co jp」は年間数千円が相場です。ドメインの選び方でも触れたように維持費用を優先するのか、それともドメインの種類のブランドイメージを優先するのかで判断しましょう。

 有料のドメインであっても、1年目は割引されるものもあります。1年目は1円でも、2年目以降は数千円するようなサービスも存在します。契約時の価格だけではなく2年目以降の値段も確認しておきましょう。

 2022年頃から円安の影響もあり、サービス調整費用を導入するサービスが増えてきました。飛行機の燃油サーチャージのようなもので、為替による差益を調整するものです。サービス調整費用もドメイン管理会社によって異なるので申し込み前に確認しましょう。

 サイトを閉鎖するときに、サーバーのデータを削除して非公開にできます。不要になったドメインは、契約の解除も可能です。

 ただし、解除する際には注意点があります。特に気をつけてほしいのが、契約を解除したドメインを他の業者に買い取られてしまうケースです。

 まだ違う内容のサイトになるだけならよいものの、悪質なサイトや詐欺サイト、アダルトサイトなどに流用されてしまう恐れもあります。そうすると会社やサービスのブランドが傷ついてしまいます。

 古くからのリンクやブックマークなどからお客さんが来てしまう可能性もあるため、しばらくの期間はドメインを保持しておくことがおすすめです。

 短期間で閉鎖させるかもしれないサイトは、サブドメインとして公開してもよいでしょう。サブドメインとは「aaa.com」というメインのドメインに対し、「bbb.aaa.com」のような形のものです。

 サブドメインが使用できるサーバーやドメイン管理会社を利用している場合には検討してみてはいかがでしょうか。

 独自ドメインを取得できるサービスを「日本国内でサイトを運用する」「初心者にもわかりやすい」という観点で比較します。なお、ドメイン価格は2024年1月時点のものです。

サービス名 ムームードメイン
公式サイト https://muumuu-domain.com/
取得費用(.comの場合) 1,620円
取得費用(.jpの場合) 3,344円
年間更新費用(.comの場合) 1,728円
年間更新費用(.jpの場合) 3,344円

 初心者にも使いやすいインターフェイスのドメイン管理会社です。管理画面もわかりやすく、ロリポップなどの同社提供サービスにはボタン一つで連携できます。

サービス名 Star Domain
公式サイト https://www.star-domain.jp/
取得費用(.comの場合) 980円
取得費用(.jpの場合) 1,900円
年間更新費用(.comの場合) 1,780円
年間更新費用(.jpの場合) 3,000円

 ドメイン契約すると無料サーバーが利用できます。ドメインとシンプルなページ、メールアドレスが欲しい人におすすめです。

サービス名 Xserver Domain
公式サイト https://www.xdomain.ne.jp/
取得費用(.comの場合) 1円
取得費用(.jpの場合) 1円
年間更新費用(.comの場合) 1,428円
年間更新費用(.jpの場合) 1,298円

 サービス調整費用やオプション費用がない分、価格が安いドメイン管理会社です。

サービス名 バリュードメイン
公式サイト https://www.value-domain.com/
取得費用(.comの場合) 1,560円
取得費用(.jpの場合) 2,035円
年間更新費用(.comの場合) 1,838円
年間更新費用(.jpの場合) 3,803円

 ドメインの種類も豊富な老舗ドメイン管理会社です。

サービス名 お名前.com
公式サイト https://www.onamae.com/
取得費用(.comの場合) 0円
取得費用(.jpの場合) 330円
年間更新費用(.comの場合) 1,287円
年間更新費用(.jpの場合) 3,124円

 一番有名なドメイン管理会社です。ただし管理画面が使いづらいので初心者の人にはあまりおすすめしません。

 独自ドメインは会社やサービスの名札になるものであり、比較的簡単に新しく取得できます。自社のドメインは会社で使う名刺やパンフレットなどの印刷物に掲載することもあるでしょう。ドメイン名は一度決めると変更が難しいため、慎重に選ぶ必要があります。

 覚えやすい、自社らしいドメインを取得して、ホームページやメールアドレスを活用していきましょう。