目次

  1. 低気圧の通過と強い寒気、荒天に影響
    1. 暴風・高波
    2. 雷・突風・降ひょう
    3. 大雪
  2. 国交省「⻑野・群⾺県の⼭地や⼭沿いで大雪に注意」
  3. JR東日本・西日本では強風で運休も
  4. 瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋)は通行止め

 気象庁によると、関東の東で発達中の低気圧が21日にかけて、日本の東で急速に発達する見込みです。低気圧の発達に伴い、西日本から北日本の広い範囲で非常に強い風が吹いて、海上は大しけとなる所があるといいます。

 また、低気圧に向かって流れ込む湿った空気や上空の寒気の影響で、西日本から東日本では21日にかけて、大気の状態が非常に不安定となる見込みです。西日本の日本海側と東日本では、山沿いを中心に大雪となる所があるとみられます。

 3月20日17時時点の気象情報は以下の通りです。

 西日本では20日は、東日本から北日本では21日にかけて、非常に強い風が吹き、海上では大しけとなる所があるでしょう。

 20日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、以下の通りです。
東北、関東甲信、東海地方…23m(35m)
北陸、近畿、中国地方…20m(30m)

 21日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は以下の通りです。
東北地方…20m(30m)

 20、21日に予想される波の高さは、伊豆諸島で7mの見込みです。西日本から北日本では暴風や高波に警戒してください。

 西日本から東日本では、落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨に注意してください。

 発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。また、降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。

 西日本の日本海側と東日本では、山沿いを中心に大雪に注意が必要です。21日18時までの24時間に予想される降雪量は、多い所で、以下の予想です。

北陸地方…70cm
関東甲信地方…50cm
中国地方…15cm

 上空寒気の強まりによっては、警報級の大雪となる地域が広がるおそれがあります。大雪や路面の凍結による交通障害に注意・警戒し、着雪やなだれに注意してください。

 国交省関東地方整備局も、⻑野県、群⾺県の⼭地や⼭沿いを中⼼に、20日から21日頃にかけて断続的に強い雪が降り、大雪となる所があるとして、注意を呼び掛けています。

関東地方整備局管内直轄国道「予防的通行規制区間」。三国峠(群馬県)と野尻地区(長野県)で予防的通行止めを行う可能性がある
関東地方整備局管内直轄国道「予防的通行規制区間」。三国峠(群馬県)と野尻地区(長野県)で予防的通行止めを行う可能性がある

 さらに、予防的通行止めを行う可能性がある区間として、群馬県の三国峠(延長12.1km)と長野県の野尻地区(延長23.7km)を挙げています。最新の情報は、国土交通省の冬道ポータルサイトで確認してください。

 大雪の恐れがある場合、広域迂回など通行ルートの見直しや通勤などの外出を控えるほか、冬用タイヤの装着、チェーンの携行・早めの装着も呼び掛けています。

 JR東日本の公式サイトや、JR西日本の公式サイトによると、20日は強風の影響で、宇都宮線や湖西線などで一時運転を見合わせました。

 本州四国連絡高速道路の公式サイトによると、強風の影響により、瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋)の児島IC-坂出IC(上下線)で20日朝から13時まで通行止めとなりました。