女性服EC「GRL(グレイル)」運営会社が下請法違反 公取委が勧告
下請代金の支払までの期間を短縮する代わりに下請代金を減額していた行為が下請法違反にあたるとして、公正取引委員会は2024年3月19日、レディースファッションECサイト「GRL(グレイル)」を運営する「Gio」(大阪市)に対し、勧告したと発表しました。Gioは1月31日までに、下請事業者に減額分の約8200万円を支払いました。
下請代金の支払までの期間を短縮する代わりに下請代金を減額していた行為が下請法違反にあたるとして、公正取引委員会は2024年3月19日、レディースファッションECサイト「GRL(グレイル)」を運営する「Gio」(大阪市)に対し、勧告したと発表しました。Gioは1月31日までに、下請事業者に減額分の約8200万円を支払いました。
運営会社のGioの公式サイトなどによると、GRLはレディースファッション洋服通販サイトで、「9999円以下で全身揃うファストファッションブランド」をコンセプトにGioが運営しています。
Gioは、ヤングレディースカジュアルファッションの企画事業・製造事業・販売事業・物流事業を手がけています。
GRLを運営しているGioは、下請事業者に対し、消費者等に販売する婦人服等の製造を委託しています。
公取委の公式サイトによると、Gioは、下請事業者に対し、下請代金の支払までの期間を短縮する代わりに「値引(1.5%)」と称して、2022年1月~2023年5月、下請事業者の責めに帰すべき理由がないのに、下請代金総額1526万9373円を減額していました。
さらに、製造を委託している商品の一部について、商品のサンプルが納期に遅延していたこと、商品に瑕疵があったことなどを理由として、商品を受領しているにもかかわらず、「委託取引」と称して商品を販売するまで下請代金の支払を保留し、支払期日の経過後も下請代金を支払っていませんでした。
さらに、支払を保留した商品の下請代金を支払う際に、値引きとして、2022年1月~2023年6月、下請事業者の責めに帰すべき理由がないのに、13事業者に対し、下請代金総額6678万2919円を減額していました。
Gioは、2024年1月31日までに、下請事業者に対し、減額分を支払ったといいます。
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