目次

  1. 高速道路の料金制度
  2. 2034年3月末まで継続される3つの料金水準
    1. 普通区間(恵那山トンネルなど)
    2. 大都市近郊区間
    3. 海峡部等特別区間(アクアラインなど)

 国土交通省によると、高速道路の料金制度は元々、建設経緯の違いなどから料金水準が区間により違っていて、高速道路が有効に活用されない課題がありました。そこで、政府は整備重視から利用重視へ転換し、2014年から普通区間、大都市近郊区間、海峡部等特別区間の3つの料金水準に整理されました。

 国交省は「高速道路の進化・改良に関する継続的な投資や、資材・労務単価の変動、維持管理費の上昇なども踏まえ、社会・経済に与える影響を考慮しつつ、料金水準のあり方について引き続き検討する」としていましたが、3つの料金水準について、償還に与える影響も踏まえつつ、継続することに決めました。

 それぞれの区間の利用料金は以下の通りです。

 普通区間は24.6円/kmの現行水準を維持し、関越トンネル、恵那山トンネル、飛騨トンネル、阪和自動車道(海南~有田)、広島岩国道路、関門橋の割高な6区間や、本四高速(陸上部)は普通区間並みの料金水準への引き下げを継続します。

 大都市近郊区間は現行の29.52円/kmを維持します。

 伊勢湾岸道路、アクアライン、本四高速(海峡部)などを含む海峡部等特別区間は、伊勢湾岸道路なみの108.1円/kmが基本となります。