アカウンティングとは ビジネスのお金の流れを知る方法を詳しく解説
ビジネスの成功には、アカウンティングの理解が欠かせません。この記事では、実践家の立場からアカウンティングの基本をわかりやすく解説し、「過去を示す狭義のアカウンティング」と「未来を示すファイナンス」を軸にお金の流れを的確に把握する方法やその勉強法を紹介します。
目次
アカウンティングとは
アカウンティングとは、ビジネスにおけるお金の流れを整理し、管理するための重要な手法です。広義と狭義に分けて考えると理解しやすくなります。
広義のアカウンティングとは、過去から未来まで、すべてのお金の動きを把握することです。お金の動きを把握するためには、①入金、②出金、③残高、④時間軸を考えて、整理し、帳簿に記録する必要があります。これを「仕訳」といいます。
そのうえで、試算表や決算書を〆めて、税務申告用の会計書類を作成し提出したり、その試算表や決算書をもとに会社の経営計画や生産性を向上させるための資料を作成したりする、さらにはその資料をもとにPDCAを回し「会社の業績向上」を目指したりすることが、広義のアカウンティングの目的です。
広義のアカウンティングは企業の経営における重要な基盤であり、その理解と実践はビジネスの成功に欠かせません。
アカウンティングとファイナンスの違い
広義のアカウンティングのなかに、「狭義のアカウンティング」と「ファイナンス」があると考えたほうが理解しやすいでしょう。
狭義のアカウンティングは、「過去起こったことの整理」との表現がしっくりきます。企業の「過去の」経済活動を記録し、整理し、報告するための手法やプロセスを指します。
つまり、アカウンティングは過去のお金の流れを把握し、それを数字で表現することに焦点を当てています。具体的には、収支の記録や財務諸表の作成などがアカウンティングの範囲です。
一方、ファイナンスは「自社の未来にありたい姿のために分析し、計画する」という表現が合っているでしょう。ファイナンスは、企業が資金をどのように取り扱い、活用するかに焦点を当てており、収益性やリスク管理なども含まれます。具体的には、資金調達の計画立案や投資の評価、資産の運用などがファイナンスの範囲に含まれます。
このように、アカウンティングは「過去の」主にお金の記録と報告に関する活動を指し、ファイナンスは「未来の」資金の調達や運用に関する活動を指します。両者は密接に関連していますが、それぞれ異なる側面を持ち、ビジネスの健全な運営には両方の理解と活用が必要です。
企業の経済活動におけるアカウンティングの重要性
企業経営において、広義のアカウンティングは非常に重要な役割を果たします。狭義のアカウンティングは、企業の過去の経済活動を記録することに焦点を当てており、これはファイナンス、すなわち未来の経営戦略の基盤を築くための重要な要素となります。
以下では、その重要性を具体的な要素に分けて解説します。
資金繰りの管理や資金調達の意思決定
企業は日々の運営において、入金と出金を正確に管理する必要があります。狭義のアカウンティングによって、現状の資金の流れ（すなわち資金繰り）を正確に把握でき、必要なタイミングで適切な資金調達の意思決定（すなわちファイナンス）が行えます。
例えば、どの時期に資金が不足する可能性があるのか、逆に余剰資金が生じるのかを予測し、それに基づいて金融機関からの融資などの資金調達を計画することが可能になります。
原価管理による経費の最適化
狭義のアカウンティングは、企業の経費を詳細に記録し、原価管理を通じて製品やサービスのコストを正確に把握し、その結果収支や損益がどうなっているかを正確に表すために必須な手順です。
さらに、ファイナンスにより、どの部分に無駄があるかを把握し、無駄な支出を削減することで経費の最適化を図れます。これにより、企業は利益率を向上させ、競争力を維持することができます。
経営指標の設定と業績評価
狭義のアカウンティングにより作成された財務諸表（貸借対照表、損益計算書等）は、企業の業績を評価するための重要なツールです。具体的には、売上高、利益率、自己資本比率などの経営指標を設定し、それらの指標をもとに業績を評価できます。
これにより、経営者は企業の現状を正確に把握し、必要な改善策を講じることができます。
ステークホルダーへの情報開示
企業は、投資家、債権者、従業員などのステークホルダーに対して透明性のある情報を提供する義務があります。財務会計によって作成される財務諸表（バランスシート、損益計算書、キャッシュフロー計算書）は、これらのステークホルダーが企業の健全性や業績を評価するための重要な資料となります。
アカウンティングの種類
ここでは、財務会計、管理会計について説明します。財務会計では、主に外部に向けて企業の経済活動を外部に向けて報告するための財務諸表を作成します。一方、管理会計では、主に内部に向けてこれらの情報を提示し、それをもとに将来の資金繰りや業績の改善を目指すことを目的としています。
財務会計
財務会計は、企業の経済活動を外部のステークホルダーに対して報告するためのプロセスです。企業の過去の経済活動を正確に記録し、ステークホルダーに対して透明性のある情報を提供することで、企業の信頼性アップにつながります。これにより、企業は健全な経営を維持し、持続的な成長を実現できます。
以下に財務会計の役割と重要性についてポイントを述べます。
| 財務会計の役割・重要性 | |
|---|---|
| 経営判断の基盤 | 財務会計は、経営者が適切な経営判断を下すための基礎となる情報を提供します。正確な財務データは、経営戦略の策定や予算の設定において重要な役割を果たします |
| 法的義務の履行 | 国内においては、納税のために企業は定期的に財務諸表を作成し、税務申告書を税務署に報告する法的義務があります。財務会計は、これらの法的義務、要件を満たすための手段でもあります |
| ステークホルダーの意思決定支援 | 財務会計は、投資家や債権者がリスクを評価し、投資や融資の意思決定を行うための情報を提供します。また、企業の健全性を示すことで従業員に対しても安心感を与えられます |
管理会計
管理会計は、企業内部の経営者やマネジメントチームが戦略的な意思決定を行うための情報を提供するためのプロセスです。財務会計が外部向けの情報開示に重点を置くのに対し、管理会計は内部向けの情報提供に特化しています。
以下では、管理会計の主要な役割とその重要性について説明します。
| 管理会計の役割・重要性 | |
|---|---|
| 経営計画と予算編成 | 予算編成のためのデータを提供し、計画の実現可能性を評価します |
| コスト管理と最適化 | 原価計算を通じて無駄な経費を見つけ出し、最適なコスト構造を実現します |
| 業績評価とパフォーマンス管理 | 管理会計による評価をもとに経営者が効果的なフィードバックを行うことで、必要な改善策を講じられます |
| 意思決定支援 | リスク評価や費用対効果の分析に役立つデータは、経営者の最適な選択を支援します |
| キャッシュフロー管理 | キャッシュフローによる詳細な分析で資金繰りを管理することで、企業は必要な資金を確保し、突発的な支出や投資機会に対応できるようになります |
アカウンティングに必要な財務諸表の種類と役割
アカウンティングの基本的な役割は、企業の経済活動を記録し、理解しやすい形で報告することです。特に狭義のアカウンティングでは、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書の三つの財務諸表が重要な役割を果たします。
この三つの財務諸表を大枠で理解するために、下記表を提示します。繰り返しになりますが、アカウンティングとは、過去から未来まですべてのお金の動きを把握することを指します。
まず、基本的に「入金」と「出金」の中身は何なのか？を詳細に記述したのがキャッシュフロー計算書です。
その「入金」と「出金」を、「残る取引」「消える取引」で分類して、4つのマトリックスで仕訳します。ここで「残る」「消える」の概念を説明します。
例えば、「売上による入金」と「借入による入金」の違いを考えてみます。前者（売上によって得られる入金）は、返品などの特殊な事象がない限り、入金により取引が完結します。これを「消える」と表現します。
後者は、借入をすることによって得られる入金は、将来的に返済しなければなりません。「将来に残る取引」であることから、これを「残る」と表現します。
出金も、お金が出ていったきりで取引が完了する取引と、物質・契約・関係性として残る取引との2種類に分けられます。
これらの4象限に分類し、五つの勘定科目、資産、負債、資本、収益、費用に分類することを「仕訳」といい、「残る」勘定科目が貸借対照表へ、「消える」勘定科目が損益計算書に表現されます。
これを整理して、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書の三つの財務諸表を作成することが、狭義のアカウンティングの基本です。
本章では、これらの財務諸表の種類とそれぞれの役割について詳しく解説します。
損益計算書
損益計算書（Profit and Loss Statement、P/L）は、一定期間における企業の収益と費用をまとめ、最終的な利益または損失を示す財務諸表です。企業の経営成績を評価するために不可欠なものであり、企業の収益力やコスト構造を明確にする役割を果たします。
具体的な活用例は、以下のとおりです。
| 損益計算書の活用例 | |
|---|---|
| 収益性の評価 | 売上高や利益率を通じて企業の収益性を評価します |
| コスト構造の分析 | 売上原価やSG&A（販売費及び一般管理費）を詳細に分析し、コスト削減の可能性を探ります |
| 経営効率の評価 | 営業利益や経常利益を通じて経営効率を評価します |
| 投資家への情報提供 | 投資家が企業の業績を評価し、投資判断を行うための重要な情報源となります |
| 内部経営の改善 | 経営戦略の見直しや改善策を講じるための基盤となります |
続いて、損益計算書の主要項目を説明します。
| 1. 売上高（Revenue/Sales） | 企業が製品やサービスを販売して得た総収入 |
| 2. 売上原価（Cost of Goods Sold, COGS） | 製品やサービスの提供に直接かかった費用。売上高から売上原価を差し引いて売上総利益を算出します |
| 3. 売上総利益（Gross Profit） | 売上高から売上原価を差し引いた額で、企業の基本的な収益性を示します |
| 4. 販売費及び一般管理費（Selling, General and Administrative Expenses, SG&A） | 販売活動や管理活動に関連する費用。売上総利益から差し引いて営業利益を算出します |
| 5. 営業利益（Operating Profit） | 売上総利益ら販売費及び一般管理費を差し引いた額で、主要な営業活動から得られる利益 |
| 6. 営業外収益及び費用（Non-operating Income and Expenses） | 営業活動以外から発生する収益および費用を示し、経常利益を算出します |
| 7. 経常利益（Ordinary Profit） | 営業利益に営業外収益を加え、営業外費用を差し引いた額 |
| 8. 特別利益及び損失（Extraordinary Gains and Losses） | 一時的または異常な収益および費用を示し、税引前当期純利益を算出します |
| 9. 税引前当期純利益（Profit before Income Taxes） | 経常利益に特別利益を加え、特別損失を差し引いた額 |
| 10. 法人税等（Income Taxes） | 支払うべき法人税やその他の税金 |
| 11. 当期純利益（Net Profit） | 税引前当期純利益から法人税等を差し引いた最終的な利益 |
貸借対照表
貸借対照表（Balance Sheet、B/S）は、特定の時点における企業の財政状態を示す財務諸表です。企業が持つ資産、負債、純資産を一覧化し、企業の財務健全性や資金構成を明確にする役割を果たします。
貸借対照表は、企業の経営状況を総合的に把握するための重要なツールです。
| 貸借対照表の重要性 | |
|---|---|
| 財務健全性の評価 | 資産と負債のバランスを確認することで、企業の財務健全性を評価します。健全な企業は、資産が負債を上回る状態を維持しています |
| 資金構成の分析 | 資産や負債の内訳を分析し、企業の資金構成やリスク管理の状況を把握します |
| 流動性の確認 | 流動資産と流動負債のバランスを見て、企業の短期的な支払い能力（流動性）を評価します |
| 長期的な財務戦略の策定 | 固定資産や固定負債の構成を分析することで、企業の長期的な投資戦略や財務戦略の基盤を確認します |
| 投資家や金融機関への情報提供 | 投資家や金融機関が企業の財務状況を評価し、投資や融資の意思決定を行うための重要な情報源となります |
続いて、貸借対照表の構成を紹介します。
| 資産（Assets）：企業が所有するすべての経済的資源、財産を示します | |
|---|---|
| 流動資産（Current Assets） | 1年以内に現金化または消費される資産 例：現金、売掛金、棚卸資産など |
| 固定資産（Non-current Assets） | 1年以上にわたり使用される資産 例：建物、機械設備、長期投資など |
| 負債（Liabilities）：企業が負っているすべての債務を示します | |
|---|---|
| 流動負債（Current Liabilities） | 1年以内に支払う必要のある債務 例：買掛金、短期借入金など |
| 固定負債（Non-current Liabilities） | 1年以上の期間にわたって返済する債務 例：長期借入金、社債など |
| 純資産（Equity）： 企業の所有者（株主）に帰属する資産を示します |
|---|
| 企業の資産から負債を差し引いた残りの部分で、資本金、資本剰余金、利益剰余金などで構成されます |
キャッシュフロー計算書
キャッシュフロー計算書（Cash Flow Statement）は、一定期間における企業の現金の流れを詳細に記録する財務諸表です。企業がどのように現金を得て、どのように使ったかを示すことで、企業の実際の資金状況や資金の流動性を明確にします。
キャッシュフロー計算書は、企業の資金状況を総合的に把握するための重要なツールとなりえます。
| キャッシュフロー計算書の重要性 | |
|---|---|
| 資金繰りの管理 | 現金の流れを詳細に把握することで、短期的な資金繰りの管理が容易になります。企業が必要な時に十分な現金を持っているかを確認できます |
| 収益性の評価 | 営業活動によるキャッシュフローを通じて、企業の本業での収益性を評価します。利益計上だけではわからない実際の現金収支を明らかにします |
| 投資判断のサポート | 投資活動によるキャッシュフローを分析し、企業の成長戦略や投資判断のサポートを行います。設備投資や資産売却の効果を評価します |
| 財務戦略の策定 | 財務活動によるキャッシュフローを通じて、企業の資本構造や財務戦略を評価します。適切な資金調達や返済計画を策定するための基盤となります |
| リスク管理 | 将来のキャッシュフローを予測し、潜在的な資金不足リスクを管理します。企業の財務安定性を確保し、持続可能な経営を支援します |
キャッシュフロー計算書は、主に以下の三つの活動に分類されます。
| 営業活動によるキャッシュフロー（Cash Flows from Operating Activities） |
|---|
| 企業の主たる営業活動から得られる現金の流れを示します。売上収入や仕入支出、給与支払いなどが含まれます。本業での収益性と資金運用の効率性を評価し、企業の存続可能性や営業活動の健全性を示します |
| 例：売上高、支払利息、支払税金など |
| 投資活動によるキャッシュフロー（Cash Flows from Investing Activities） |
|---|
| 長期資産の取得や売却など、投資活動に関連する現金の流れを示します。設備投資や有価証券の売買が含まれます。設備投資や資産売却によるキャッシュフローを示し、企業の成長戦略や資産管理の状況を評価します |
| 例：固定資産の購入、投資有価証券の売却など |
| 財務活動によるキャッシュフロー（Cash Flows from Financing Activities） |
|---|
| 資金調達や返済に関連する現金の流れを示します。借入金の増減や株式の発行、配当金の支払いなどが含まれます。資金調達や返済に関連するキャッシュフローを示し、企業の資本構造や財務戦略を評価します |
| 例：借入金の返済、株式発行による収入、配当金の支払いなど |
アカウンティングの効果的な勉強方法
ここからは、アカウンティングの効果的な勉強方法を紹介します。
最初にすること～簿記の勉強から始める～
結論から述べると、アカウンティングの「初めの一歩」として、これから紹介する要素が詰まった「簿記」の勉強から始めるのがよい、と提言できます。具体的な内容を見ていきましょう。
①何から学ぶべきか
＜1. アカウンティングの基本概念＞
アカウンティングの基本的な考え方や用語を理解することが第一歩です。これには、財務会計と管理会計の違いや、主要な財務諸表（損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書）の基本的な構成と目的を学ぶことが含まれます。
＜2. 仕訳の理解と練習＞
取引を適切に記録するための仕訳を学びます。仕訳はアカウンティングの基礎であり、実際の帳簿作成の基本です。仕訳の練習問題を繰り返し解くことで、取引を正しく記録するスキルを身につけます。
＜3. 基本的な財務諸表の作成＞
損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書の基本的な作成方法を学びます。これにより、企業の財務状況を把握するための基礎的なスキルを得ることができます。
②ここだけは押さえておきたいポイント
＜1. 財務諸表の読み方＞
損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書の各項目の意味を理解し、それらの数値が何を示しているのかを把握することが重要です。財務諸表の読み方を習得すれば、企業の経営状態を客観的に評価できるようになります。
＜2. 重要な会計原則＞
継続性の原則、一貫性の原則、発生主義の原則など、基本的な会計原則を理解することが大切です。これらの原則に基づいて記録される財務情報は、信頼性が高く、比較可能性を保つために重要です。
＜3. キャッシュフローの管理＞
キャッシュフロー計算書を通じて、企業の現金の流れを正確に把握することが必要です。キャッシュフローの管理や、企業の資金繰りや財務健全性を維持するために不可欠です。
＜4. 原価計算とコスト管理＞
原価計算の基本を学び、製品やサービスのコストを正確に計算する方法を習得します。コスト管理は、企業の利益率を改善し、競争力を高めるために重要です。
＜5. 予算と業績評価＞
予算の作成と実際の業績との比較を行い、差異を分析して業績評価を行う方法を学びます。これにより、経営計画の達成度を評価し、改善策を講じることができます。
これらのポイントを押さえて学習を進めることで、アカウンティングの基本をしっかりと理解し、実務に活かせるスキルを身につけられるはずです。継続的な学習と実践を通じて、アカウンティングの専門知識を深めていけるでしょう。
具体的な勉強方法～アカウンティングに関する資格試験を目指す～
アカウンティングを自らの知識として習得するためのツールとして、アカウンティングに関しての資格試験を目指すとよいでしょう。
勉強するためには目標がないとモチベーションアップは望めませんし、また知識が習得できたか否かの判断においても、資格試験は有効だと考えます。以下具体的な資格を挙げます。
| アカウンティングにかかわる資格試験 | |
|---|---|
| 簿記検定1～3級（各地商工会議所） | 簿記の基本的な検定資格。狭義のアカウンティングにかかわる知識が習得できます。大学で経済・経営を修めていない場合、簿記1級取得により税理士試験の受験資格を得られます |
| 財務2～3級（経済法令研究会） | ファイナンス全般を習得できます。主に金融マンに必須の資格です。受験資格には制限がありません |
| 税理士（国家資格） 公認会計士（国家資格） |
「専門知識」「キャリアパス」「信頼性」の意味合いにおいて、アカウンティングに関する資格の最高峰といえます |
実践で深みを得る～実際の企業をもとに財務分析を行う～
上述の資格試験により、ある程度の知識獲得が出来た時点で、もうひとつのアプローチとして、上場企業の決算単信や、有価証券報告書などを閲覧し、アカウンティングの基本や、ファイナンスの考え方を使って、財務分析やキャッシュフロー分析などを実際に行ってみることをおすすめします。
誰でも知っているような有名企業も、アカウンティングのルールに則って自社の説明を行っています。それを自分なりの視点で分析してみると、アカウンティングの奥深さを味わえるとともに、もっと深くアカウンティングを知ることができるでしょう。
アカウンティングの学習は、基礎から応用まで継続的に取り組むことが重要です。これらの勉強方法を実践しながら、知識と実践力をバランスよく身につけていきましょう。
アカウンティングのスキルを高めて強固な経営基盤を築く
アカウンティングは、企業の経済活動を正確に記録し、経営判断に必要な情報を提供することを目的とします。勉強を通じてアカウンティングの知識を深めれば、企業の財務状況を的確に把握し、戦略的な経営をサポートできる能力を身につけることができます。企業やクライアントからの信頼を得られれば、ビジネスチャンスの拡大にもつながるでしょう。
また、正確な財務情報をもとにした戦略的な意思決定は、企業の競争力を強化し、持続的な成長を実現するための基盤となります。アカウンティングを習得し、うまくつかうことは、経営の安定と成長の鍵となるのです。
継続的な学習と実践を通じて、アカウンティングのスキルを高め、より強固な経営基盤を築いていきましょう。
