目次

  1. 線状降水帯とは
  2. 線状降水帯、気象庁が九州北部に警戒呼びかけ
  3. 避難所開設、各県が情報発信
  4. 雨の予想(6月27日11時29分 気象庁発表)

 気象庁の公式サイトによると、次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域を指します。

線状降水帯に関する情報
線状降水帯に関する情報(気象庁防災情報のSNS投稿からhttps://x.com/JMA_bousai/status/1802612487931789422)

 崖や川の近くなど、危険な場所にいる(土砂災害警戒区域や浸水想定区域など、災害が想定される区域)場合は、地元市町村から発令されている避難情報に従い、適切な避難行動をとる必要があります。

 線状降水帯が発生すると、下記の予想よりも局地的に雨量が増えるため、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県で27日夜から28日午前中にかけて注意が必要です。早めの避難を心掛けましょう。

 避難所の開設情報については、各県のサイトで発信しています。

 気象庁によると、梅雨前線は27日に西日本を北上し、28日は東日本にのび、前線上の低気圧が日本海を東北東へ進む見込みだといいます。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発となるため、九州北部以外でも土砂災害に警戒が必要です。

 27日12時から28日12時までに予想される24時間降水量は多い所で、以下の予想です。

九州北部地方:250mm
九州南部、四国地方:200mm
中国地方:150mm
近畿地方:120mm

 28日12時から29日12時までに予想される24時間降水量は多い所で、以下の予想です。

九州南部、東海地方:150mm
近畿地方:120mm
九州北部地方、北陸地方:100mm
四国地方、中国地方:80mm