目次

  1. 防災に興味0のギャルだから 概念を超えていく
  2. SNSで叩かれ SNSに救われた
  3. 大切にしているのは 忖度なしの商品選定とSNS投稿
  4. 西谷の大きな転機の1つ 東日本大震災
  5. ENJOY BOUSAIをはじめたきっかけ
  6. 能登半島地震でSNSに迷い 投稿のカラーを変えた
  7. 多くの方に知ってもらうことがリアルにつながる
  8. 独自性と企画力で 大丸松坂屋百貨店とENJOY BOUSAI
  9. 防災は継続が大切 楽しくないと続かない

 大学進学のため上京、田舎から都会での新生活のスタート時に両親が私に持たせてくれたのが「非常用持ち出し袋」と書かれた大きな銀色のリュックでした。

 そんな両親の気持ちをつゆ知らず、すぐに華やかな環境に心が躍った私は、勉強よりもギャルである自分に一所懸命。一人暮らしで多少の寂しさを感じていたものの、安心と備えの非常用持ち出し袋をクローゼットの奥に押し込める、またニュースで防災の特集をしていても、興味はゼロに等しい、そんな大学生でした。

 社会人、3児の母にもなり、守るべき存在ができたからこそ、ようやく防災の大切さを理解できるようになっていましたが、まったく興味を持てない人の気持ちは誰よりもわかっていたつもり。

 防災関連のニュースや新聞記事を見ても「防災についてきちんと考えましょう」「備えは大事。しっかり取り組むべきだ」とコメントしているのは、地震や災害の専門家が多い印象を受けました。

 だからこそ「防災に興味がない人のハードルがますます高くなるのではないか」と感じていました。

 そこで、私がもともと家業の業務内容の1つだった「防災事業」を新しい切り口で世の中に広げていきたいと思った時に、防災とはイメージが遠いワード「ENJOY」と一緒に使っていくことにしました。

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