目次

  1. バーコードとは QRコードとの違い
  2. バーコードをエクセルで作成する方法
    1. Microsoft BarCode Controlの選択
    2. バーコード(サンプル)の作成
    3. バーコードのプロパティで情報入力
  3. エクセルでQRコードを作る方法

 デンソーウェブの公式サイトによると、バーコードとは、バーとスペースの組合せにより、数字や文字などを機械が読み取れる形で表現したものです。バーコードには数字や記号だけでなく、以下の要素も含まれています。

  • クワイエットゾーン:バーコードの両端または周囲に配される余白
  • スタート/ストップキャラクタ:データの始まりと終わりを表す文字
  • チェックデジット:バーコードのデータが正しいかをチェックする

 バーコードの種類には用途や国によってさまざまな種類があります。たとえば、スーパーやコンビニで並び、POS管理が必要な食糧品や雑貨には、日本なら「49」と「45」から始まるJAN(Japanese Article Number)コードが使われています。

 そのほかにも、次のような種類があります。種類よって数字や英字など使える種類が異なります。

  • NW-7(CODABAR)…宅配便の荷札や写真プリント用封筒などで利用
  • コード39(CODE39)…米国防総省のMIL規格で採用。FA分野などで利用
  • コード128(CODE128)…使える文字の種類が多く公共料金収納などに活用

 これに対し、QRコードとは、Quick Responseの略称で、1994年に開発した2次元コードを指します。

 小さなスペースに表示が可能、汚れ・破損に強いといった特徴があり、URLを入力せずに、読み取るだけでサイトに遷移できるため、バーコード決済やSNSの友達追加、様々な印刷物など活用が広がっています。

 無料でバーコード作成ができるサイトやツールもありますが、エクセルでも作ることができます。今回はCode39のフォントをダウンロードしない方法について、大きく分けて3つの手順で紹介します。

 事前準備として、使っているエクセルがMicrosoft365以前の場合、Microsoft Access 2016 Runtimeのダウンロードが必要となる場合があります。

  1. Microsoft BarCode Controlの選択
  2. バーコード(サンプル)の作成
  3. バーコードのプロパティで情報入力
[リボンのユーザー設定]の[メインタブ]から[開発]にチェックマークを入れる
[リボンのユーザー設定]の[メインタブ]から[開発]にチェックマークを入れる

 まず、[ファイル]>[オプション]>[リボンのユーザー設定]を選択。[メインタブ]から[開発]にチェックマークを入れてOKをクリックします。

ツールバーの[開発]>[挿入]>[コントロールの選択]
ツールバーの[開発]>[挿入]>[コントロールの選択]

 すると、ツールバーに[開発]が表示されます。[開発]>[挿入]>[コントロールの選択]から[Microsoft Barcode Control 16.0]を選び「OK」を選択してください。

[コントロールの選択]から[Microsoft Barcode Control 16.0]を選択
[コントロールの選択]から[Microsoft Barcode Control 16.0]を選択

 マウスポインタが十字に変化するので、クリック&ドラッグして作成場所を決めてください。

バーコード(サンプル)
バーコード(サンプル)
バーコード上で右クリック。[Microsoft BarCode Control 16.0オブジェクト]>[プロパティ]を選択
バーコード上で右クリック。[Microsoft BarCode Control 16.0オブジェクト]>[プロパティ]を選択

 バーコード上で右クリックしてください。[Microsoft BarCode Control 16.0オブジェクト]>[プロパティ]を開き、[スタイル]から先ほど紹介したバーコードの種類を選択できます。選択したら[OK]でエクセルシート上に戻ってください。

バーコードを右クリックし[プロパティ]を選択すると、ダイアログボックスが表示されます。[Value]欄に英数字を直接入力できる。[Linkedcell]に参照するセルを入力することもできる
バーコードを右クリックし[プロパティ]を選択すると、ダイアログボックスが表示されます。[Value]欄に英数字を直接入力できる。[Linkedcell]に参照するセルを入力することもできる

 再度、バーコード上で右クリック。[プロパティ]を選択すると、ダイアログボックスが表示されます。[Value]欄に英数字を直接入力できますし、[Linkedcell]に参照するセルを入力することもできます。

 エクセルでQRコードを作る場合も同じ手順です。

バーコードのサンプルを右クリックし[MICROSOFTBARCODECONTROL16.0のプロパティ]が出てきたら、[スタイル]>[QRコード]を選択
バーコードのサンプルを右クリックし[MICROSOFTBARCODECONTROL16.0のプロパティ]が出てきたら、[スタイル]>[QRコード]を選択

 バーコードのサンプルを右クリックし[MICROSOFTBARCODECONTROL16.0のプロパティ]が出てきたら、[スタイル]>[QRコード]を選択すれば、QRコードに変更できます。

  正方形に整えたい場合は、[コントロールの書式設定]>[サイズ]から高さと幅を同サイズにしてください。