目次

  1. 線状降水帯とは
  2. 線状降水帯、長崎県で発生
  3. 16日にかけての各地の予想雨量

 気象庁の公式サイトによると、次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域を指します。

線状降水帯に関する情報
線状降水帯に関する情報(気象庁防災情報のSNS投稿からhttps://x.com/JMA_bousai/status/1802612487931789422)

 崖や川の近くなど、危険な場所にいる(土砂災害警戒区域や浸水想定区域など、災害が想定される区域)場合は、地元市町村から発令されている避難情報に従い、適切な避難行動をとる必要があります。

 線状降水帯が発生すると、下記の予想よりも局地的に雨量が増えるため、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県で7月14日午後にかけて注意が必要です。早めの避難を心掛けましょう。

 気象庁は14日朝「長崎県では、線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いています。命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっています」と注意を呼びかけています。

 気象庁によると、前線は15日は対馬海峡付近から東日本に停滞する見込みで、この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本から東日本では大気の状態が非常に不安定となる所があるといいます。

 西日本から東日本では15日は、雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。

 15日6時から予想される24時間降水量は多い所で、
九州北部地方:180mm
九州南部:150mm
近畿地方、中国地方:80mm
関東甲信地方:70mm
北陸地方:60mm

 15日午前中に線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性のあるのは、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県です。

 九州北部地方と九州南部では、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。西日本から東日本では、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。

 また、降ひょうのおそれがありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。