2024年8月の野菜の生育状況及び価格見通し 農林水産省まとめ
農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格見通し(2024年8月)について、主産地からの聞き取りした結果を公表しました。高値傾向が続いていたにんじん、ばれいしょ、たまねぎについて、北海道産の出荷が増加し、月後半にかけ、平年並みの価格に落ち着く見込みだといいます。
農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格見通し(2024年8月)について、主産地からの聞き取りした結果を公表しました。高値傾向が続いていたにんじん、ばれいしょ、たまねぎについて、北海道産の出荷が増加し、月後半にかけ、平年並みの価格に落ち着く見込みだといいます。
農水省の公式サイトによると、天候不順により野菜の価格変動が大きくなっている中で、産地の出荷判断と消費者の購買行動の最適化を促し、野菜の供給及び価格の安定に寄与することを目的として、2011年から、主産地、卸売会社等からの聞き取りをもとに、農水省が野菜の生育状況や価格の見通しを情報発信しています。
「平年並み」とは、平年(過去5か年平均)との比率が概ね90%以上、110%以下であることを示しています。
品目 | 主産地 ( )は2024年 8月の入荷 シェア |
今後の生育及び出荷見通し | 8月の価格見通し (直近5か年平均の平年比) |
だいこん | 北海道(60%) 青森(29%) |
主産地において、生育は順調であり、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 |
平年並みで推移 |
にんじん | 北海道(93%) |
青森県産中心の出荷から、北海道産中心の出荷へと切り替わる。 北海道産の生育は順調であり、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 |
平年並みで推移 |
はくさい | 長野(97%) |
長野県産は、6月の多雨による歩留まりの低下に加え、7月の高温の影響による生育の停滞がみられ、8月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。 |
平年を上回って推移 |
キャベツ | 群馬(79%) 岩手(14%) |
主産地において、生育は順調であり、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 |
平年並みで推移 |
ほうれんそう | 群馬(38%) 栃木(36%) |
主産地において、7月の高温、天候不順により生育不良がみられ、8月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。 |
平年を上回って推移 |
ねぎ | 茨城(25%) 秋田(18%) 北海道(15%) 青森(12%) |
主産地において、生育は順調であり、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 | 平年並みで推移 |
レタス | 長野(87%) 群馬(12%) |
主産地において、生育は順調であり、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 |
平年並みで推移 |
きゅうり | 福島(45%) 岩手(20%) 秋田(11%) |
福島県産は定植時の低温及び7月の高温、曇天により、8月の出荷数量は平年を下回る見込み。岩手県産は7月の気温高により生育が前進し、切り上がりが早くなる見込み。秋田県産は天候不順により生育不良がみられる。 全体として、8月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。 |
平年を上回って推移 |
なす | 群馬(40%) 栃木(26%) 茨城(21%) |
主産地において、生育は順調であり、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 |
平年並みで推移 |
トマト | 北海道(25%) 福島(19%) 青森(12%) 群馬(11%) |
主産地において、高温による病虫害、花落ち等がみられるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。 全体として、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 |
平年並みで推移 |
ピーマン | 岩手(44%) 茨城(20%) 福島(15%) |
主産地において、生育は順調であり、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 |
平年並みで推移 |
ばれいしょ | 北海道(90%) | 静岡県産・茨城県産中心から、北海道産中心の出荷へと切り替わる。 北海道産は干ばつ傾向ではあるものの、生育に大きな影響は見受けられない。 前段産地の残量が少ないことも踏まえ、8月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移し、8月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 |
〈8月前半〉 平年を上回って推移 〈8月後半〉 平年並みで推移 |
さといも | 千葉(83%) 宮崎(11%) |
鹿児島県産・宮崎県産中心から、千葉県産中心の出荷へと切り替わる。 主産地において、生育は順調であり、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 |
平年並みで推移 |
たまねぎ | 北海道(72%) 兵庫(16%) |
兵庫県産・佐賀県産中心の出荷から、北海道産中心の出荷へと切り替わる。 兵庫県産の生育は順調であり、収穫及び貯蔵が完了。北海道産の生育も順調。 全体として、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 |
平年並みで推移 |
ブロッコリー | 北海道(75%) 長野(19%) |
北海道産の生育は順調。長野県産は7月以降の高温の影響により歩留まりの低下が見られ、平年を下回る出荷数量となる見込み。 全体として8月の出荷量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。 |
平年を上回って推移 |
おすすめのニュース、取材余話、イベントの優先案内など「ツギノジダイ」を一層お楽しみいただける情報を定期的に配信しています。メルマガを購読したい方は、会員登録をお願いいたします。
朝日インタラクティブが運営する「ツギノジダイ」は、中小企業の経営者や後継者、後を継ごうか迷っている人たちに寄り添うメディアです。さまざまな事業承継の選択肢や必要な基礎知識を紹介します。
さらに会社を継いだ経営者のインタビューや売り上げアップ、経営改革に役立つ事例など、次の時代を勝ち抜くヒントをお届けします。企業が今ある理由は、顧客に選ばれて続けてきたからです。刻々と変化する経営環境に柔軟に対応し、それぞれの強みを生かせば、さらに成長できます。
ツギノジダイは後継者不足という社会課題の解決に向けて、みなさまと一緒に考えていきます。