目次

  1. 国道483号北近畿豊岡自動車道とは
  2. 豊岡道路の概要とメリット
    1. 災害時の交通確保
    2. 第3次救急医療機関へのアクセス向上
    3. 観光振興への支援
  3. 豊岡道路(Ⅱ期)も着手

 豊岡河川国道事務所の公式サイトによると、国道483号北近畿豊岡自動車道は、兵庫県豊岡市から丹波市に至る延長約73kmの高規格道路であり、兵庫県北部の但馬地域と丹波地域を結び、さらには京阪神都市圏との連結を強める自動車専用道路です。

 北近畿豊岡自動車道は事業ごとに整備を進めており、今回は延長2.0kmの豊岡道路(但馬空港IC~豊岡出石<いずし>IC)が2024年9月23日16時に開通することになりました。

 豊岡道路は、兵庫県豊岡市戸牧を起点に兵庫県豊岡市上佐野までを結ぶ暫定2車線道路です。豊岡河川国道事務所は以下の3つのメリットを強調しています。

 豊岡道路により、北近畿豊岡道はこれまでの終点である但馬空港ICから豊岡出石ICまで延伸することになります。

 同じ日に、豊岡出石ICに接続する但馬空港線と、豊岡出石インター線も開通し、豊岡道路へアクセスしやすくなります。

 2004年10月の台風23号をはじめ、但馬地域を流れる円山川は大きな氾濫が過去50年で8回起きているなか、豊岡道路は、比較的標高の高い位置を通過するため、水害の影響は受けにくく、豊岡病院や但馬空港等へのアクセスが確保でき、災害時にも幹線道路としての機能を発揮できると説明しています。

 但馬地域唯一の第3次救急医療機関(重篤な救急患者に対し、高度な医療を総合的に提供する医療機関)の豊岡病院では、ドクターカーを派遣し、救急車と連携した独自の救急医療体制を構築しています。

 北近畿豊岡自動車道等の整備により、30分圏域の人口カバー率が91%→98%に拡大し、救急搬送時の時間短縮が期待されるといいます。

 城崎温泉(兵庫県豊岡市)や竹田城跡(兵庫県朝来市和田山町)など周辺には多くの観光資源が存在しており、北近畿豊岡自動車道・山陰近畿自動車道の整備による利便性の向上により、但馬地域内の観光の活性化が期待されるとしています。

 北近畿豊岡自動車道については、さらに西側へ延びる豊岡出石IC~豊岡北IC(仮)まで延長5.1kmをつなぐ豊岡道路(Ⅱ期)の工事にも着手しています。