目次

  1. 金利上昇、きっかけは日銀の政策決定会合
  2. 金利上昇 企業は使途のない借入金に返済の動き
  3. 今後の金利上昇の見通し
  4. 金利上昇への企業側の対策

 日銀の公式サイトによると、7月末の政策決定会合で、政策金利を0.25%程度に引き上げる追加の利上げを決めました。

 政策金利引き上げの背景について、植田総裁は会見で、賃上げの動きが広がってきていること、賃金・所得の増加が個人消費を支えていくとみられること、為替円安もあって、輸入物価が再び上昇に転じていまして、物価の上振れリスクに注意する必要があることなどを挙げています。

 3月にマイナス金利解除を決めてから、わずか4カ月の追加措置となりました。今回の決定を受けて、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行は9月2日から短期プライムレートを1.475%から1.625%へ引き上げることを決めました。他の金融機関でも引き上げを決める動きが続いています。

 こうした金利上昇の影響を受けて、企業では使途のない借入金を返済する動きが出てきています。

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