衣類の取り扱い表示のJIS改正 経過措置は2025年8月まで 新記号も
経済産業省と消費者庁は2024年8月20日に洗濯時などの衣類の取り扱い表示に関わる「JIS L0001」(繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法)を改正しました。新しい記号の追加や記号の意味の変更など4つのポイントがあります。経過措置は2025年8月19日までのため、事業者は早めに移行の準備をしましょう。
経済産業省と消費者庁は2024年8月20日に洗濯時などの衣類の取り扱い表示に関わる「JIS L0001」(繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法)を改正しました。新しい記号の追加や記号の意味の変更など4つのポイントがあります。経過措置は2025年8月19日までのため、事業者は早めに移行の準備をしましょう。
JIS L0001とは、繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法に関する産業規格の一つです。簡単にいうと、衣類のタグには、衣類を洗濯や手入れをするときの情報源となっている取扱表示記号が載っており、この記号のルールに関係しています。
2023年12月に国際規格である「ISO 3758」が改正されたため、JIS L0001も国際規格に整合させるために改正されました。
経産省の公式サイトによると、JISの主な改正内容は、以下の4点です。
これまでの「JIS(日本産業規格)取扱表示記号」にはなかった記号が2つ追加されました。
従来から規定している、アイロン処理記号の上限温度が変更されました。また、これまでスチームなしの意味を持つ、低温のアイロン処理記号は、スチームの有無を問わない記号となりました。
手洗い洗濯表示記号の手の形状や禁止を示す“×”の位置が微修正されました。
クリーニング処理に使用できる溶剤が追加されました。
JIS改正は2024年8月20日に公布され、同日施行されました。ただし、消費者庁によると、事業者に対する周知と準備のため経過措置として2025年8月19日までに旧表示を行った衣類等の繊維製品は、そのまま販売できます。
そのため、当面の間、店頭では新しい洗濯表示が付された製品と古い洗濯表示が付された製品が混在する場合があります。
事業者は、経過措置期間の間に改正された表示記号に移行しましょう。
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