目次

  1. 自動車の保管場所の確保等に関する法律(車庫法)とは
  2. 保管場所標章制度とは 車庫証明シールは2025年4月廃止
  3. 2025年4月からどう変わる? 車庫証明自体は存続

 e-GOV法令検索などによると、「自動車の保管場所の確保等に関する法律(車庫法)」は、1962年に制定された法律です。具体的には、自動車の所有者は、道路以外の場所に自動車を保管するための場所(車庫)を確保し、警察署に「保管場所証明書」の交付を受けることが義務付けられています。この制度は、一般的に「車庫証明」と呼ばれています。

 参議院で2024年5月に成立した改正法の概要などによると、保管場所標章(車庫証明シール)は、車庫証明を取得した自動車に表示するシールのことです。1990年、駐車環境の深刻な悪化を背景に創設されました。その目的は、主に以下の2点です。

  • 警察官が車両を確認する際に、車庫証明の有無がすぐわかるようにするため
  • 自動車の所有者に対して、車庫の確保を継続的に意識させるため

 しかし、保管場所情報に関するデータベースの整備が進み、警察は標章を確認しなくても、車両の保管場所をすぐ把握できるようになり、必ずしもシールは必須ではなくなりました。

 2025年4月から保管場所標章は廃止され、車庫証明を取得したとしても、これまでのように車体にシールを貼る必要はなくなります。

 ただし、車庫証明制度自体は残るので注意が必要です。自動車の所有者は、引き続き車庫を確保し、警察署に保管場所証明書の交付を申請する必要があります。

 保管場所標章の廃止によって、以下のような効果が期待されています。

  • 自動車保有者の負担軽減
  • 標章交付手数料が廃止になる
  • 電子申請の場合は保管場所に関する手続きをオンラインで完結できる

 車を多数保有・管理している事業所では、事務手続きの負担軽減の恩恵を受けやすいでしょう。