目次

  1. KK線とは 歴史も紹介
  2. KK線の廃止理由 首都高の地下化
  3. KK線の再生、いつから?
  4. 高速八重洲線も長期通行止め
  5. KK線廃止・八重洲線通行止め後の混雑に注意

 東京高速道路株式会社の公式サイトによると、東京高速道路(KK線)は1951年、戦後の経済成長に伴う自動車交通量の増加と銀座の復興を目的に設立された「東京高速道路株式会社」によって建設されました。

 当時としては画期的な「道路下を賃貸スペースとし、その賃貸収益を道路の建設費と維持管理費に充て、無料で一般に供用する」という事業スキームを採用し、無料の自動車専用道路として誕生しました。1952年に一般自動車道事業免許を取得し、1966年に全線供用が開始されました。

 首都高速道路の日本橋区間地下化事業に伴い、新京橋連結路(地下)が整備されることとなり、KK線の役割は大きく低下することになりました。そのため、2025年4月上旬に東京高速道路(KK線)(北行き・南行き)の新橋出入口、土橋入口、西銀座入口、新京橋出口と京橋JCT-汐留JCTが廃止される予定です。

 東京都は、2019年10月に有識者による「東京高速道路(KK線)の既存施設のあり方検討会」を設置し、活用方法を検討した結果、KK線上部空間を歩行者中心の公共的空間・空中回廊「Tokyo Sky Corridor(トウキョウ スカイコリドー)」として再生・活用することとなりました。

 東京高速道路(KK線)廃止後、調査、整備に着手し、全区間の整備完了の目標時期を2030年代から2040年代と定めています。

 首都高速道路の日本橋区間地下化事業に伴い、既設の高速八重洲線の造り替えが必要になるため、2025年4月上旬から2035年度まで高速八重洲線は長期通行止めとなります。

 首都高速道路は「八重洲線長期通行止・KK線廃止後一定期間については、都心環状線で混雑が想定される」として、最新の交通情報等を活用し、交通状況に応じた経路選択及びピークを避けた利用を呼び掛けています。