目次

  1. 気象庁発表「断続的に強い冬型の気圧配置」
    1. 大雪の予報
    2. 高波の予報
    3. 暴風の予報
    4. ひょうのおそれ 農作物・農業施設も注意
  2. 高速道路の通行止めに注意
  3. 飛行機の運航にも影響
  4. 事業者の注意点 冬用タイヤ・タイヤチェーンの準備を

 気象庁の公式サイトによると、北日本の上空約5000mには氷点下42度以下の強い寒気が流れ込んでおり、日本付近は強い冬型の気圧配置となっています。このため、北日本から東日本では日本海側を中心に大雪となっている所があります。

 日本付近は9日ごろにかけて強い冬型の気圧配置が続き、上空には断続的に強い寒気が流れ込む見込みです。

 気象庁によると、北日本から西日本の日本海側を中心に大雪となる所があるでしょう。普段雪の少ない東日本や西日本の太平洋側でも内陸を中心に大雪となり、平地でも積雪となる所がある見込みです。

 6日6時からの24時間降雪量は多い所で、以下の予想です。

北海道地方50cm
東北地方70cm
関東甲信地方20cm
北陸地方80cm
東海地方50cm
近畿地方50cm
中国地方20cm
四国地方15cm
九州北部地方20cm

 その後もさらに降雪量が増える見込みです。

 全国的に波が高くなり、しけとなる所があるでしょう。6日に予想される波の高さは、北海道地方から近畿地方で5~7mの予報です。

 その後も高波が続き、大しけとなる所がある見込みです。

 全国的に雪を伴った強い風が吹き、北日本を中心に暴風雪となる所があるでしょう。6日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は以下の通りです。

北海道地方20m(30m)
東北地方18m(30m)
北陸地方20m(30m)

 その後も全国的に荒れた天気が続き、北日本中心に大荒れとなるおそれがあります。

 大雪による交通障害に警戒し、着雪やなだれに注意してください。

 落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。また、降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。

 冬型の気圧配置や寒気が予想よりも強まった場合は、暴風雪や警報級の大雪、高波となる地域が広がる可能性があります。

 NEXCO東日本NEXCO中日本NEXCO西日本と国交省の関連部局はそれぞれ、高速道路や国道の通行止めの可能性について事前発表しています。

 車を運転する場合は最新の情報に注意してください。

 冬型の気圧配置の影響は飛行機の運航にも影響を与える見込みです。すでに一部の運航便で欠航が決定している便もありますので、飛行機の利用前に、JALの公式サイトANAの公式サイトスカイマークの公式サイトソラシドエアの公式サイトなどを確認してください。

 大雪が予想される地域では、通行止めや降雪や路面の凍結等により、車の事故や立ち往生が発生することがあります。

不要不急の外出を控える呼びかけ
不要不急の外出を控える呼びかけ

 国交省は特に、運送事業者に向けて「最新の気象情報や交通情報等に十分注意し、大雪が予想される場合は、外出を控えていただくとともに、荷主を含む物流業界においては運行経路の変更・運行の中止の検討をお願いします」と呼び掛けています。

 やむを得ず自動車を運転する場合は、冬用タイヤの装着、チェーンの携行及び早めの装着の徹底、スコップや砂等の冬用装備を携行しましょう。

過去の大雪の立ち往生事例

 もし、雪道で悪質な立ち往生が発生した場合には、行政処分の対象となる可能性もありますので、適切な運行管理を徹底してください。

 大雪時の予防的通行規制区間とは、国が管理する道路において、大雪時に急な上り坂で大型車等が立ち往生しやすい場所等を選定し、集中的・効率的に優先して除雪を行う区間のことを指します。降雪前に確認しておきましょう。