目次

  1. 気象庁発表「警報級の大雪も」
    1. 大雪の予報
    2. 暴風雪・暴風・高波の予報
    3. ひょうのおそれ 農作物・農業施設も注意
  2. 事業者の注意点 冬用タイヤ・タイヤチェーンの準備を

 気象庁の報道発表資料によると、1月11日ごろにかけて、日本付近の上空には強い寒気が流れ込み、強い冬型の気圧配置となる予報です。

 11日は冬型の気圧配置は次第に緩みますが、午前中を中心に強い寒気の影響が残るでしょう。

1月10日ごろにかけての強い冬型の気圧配置
1月10日ごろにかけての強い冬型の気圧配置

 気象庁によると、北日本から西日本では11日にかけて、大雪となる所があるでしょう。10日6時から予想される24時間降雪量は多い所で、以下の予想です。

北海道地方 40cm
東北地方 60cm
関東甲信地方 50cm
北陸地方 60cm
東海地方 50cm
近畿地方 60cm
中国地方 60cm
四国地方 15cm
九州北部地方 10cm

 11日6時から予想される24時間降雪量は多い所で、以下の予想です。

東北地方 20cm
北陸地方 40cm
近畿地方 20cm
中国地方 15cm

 北日本では10日は、雪を伴って非常に強い風が吹く所があるでしょう。北日本から西日本の日本海側では10日は、大しけとなる所がある予報です。

 大雪による交通障害に警戒し、着雪やなだれに注意してください。また、猛ふぶきや吹きだまりによる交通障害、暴風、高波に警戒してください。

 落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。また、降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。

 冬型の気圧配置や寒気が予想よりも強まった場合は、暴風雪や警報級の大雪、高波となる地域が広がる可能性があります。

 大雪が予想される地域では、通行止めや降雪や路面の凍結等により、車の事故や立ち往生が発生することがあります。

不要不急の外出を控える呼びかけ
不要不急の外出を控える呼びかけ

 国交省は特に、運送事業者に向けて「最新の気象情報や交通情報等に十分注意し、大雪が予想される場合は、外出を控えていただくとともに、荷主を含む物流業界においては運行経路の変更・運行の中止の検討をお願いします」と呼び掛けています。

 やむを得ず自動車を運転する場合は、冬用タイヤの装着、チェーンの携行及び早めの装着の徹底、スコップや砂等の冬用装備を携行しましょう。

過去の大雪の立ち往生事例

 もし、雪道で悪質な立ち往生が発生した場合には、行政処分の対象となる可能性もありますので、適切な運行管理を徹底してください。

 大雪時の予防的通行規制区間とは、国が管理する道路において、大雪時に急な上り坂で大型車等が立ち往生しやすい場所等を選定し、集中的・効率的に優先して除雪を行う区間のことを指します。降雪前に確認しておきましょう。