EVトラック・バスへの識別表示ラベル、2026年9月から段階的に適用

電気自動車(EV)のひとつ、EVトラック・バスは高電圧の装置を搭載しています。事故時の消防・救助活動は感電などに注意が必要なため、国土交通省は道路運送車両の保安基準等を一部改正し、2026年9月以降、段階的に黄色い電気マークのEV専用ラベルの表示を義務付けます。
電気自動車(EV)のひとつ、EVトラック・バスは高電圧の装置を搭載しています。事故時の消防・救助活動は感電などに注意が必要なため、国土交通省は道路運送車両の保安基準等を一部改正し、2026年9月以降、段階的に黄色い電気マークのEV専用ラベルの表示を義務付けます。
EVトラック・バスとは、電気自動車(EV)のひとつで、電動モーターを動力とする車両です。
政府は「運輸部門は日本全体のCO2排出量の約2割を占め、そのうちトラック等商用車からの排出が約40%を占め、2050年カーボンニュートラル及び2030年度温室効果ガス削減目標の達成に向け、商用車の電動化は必要不可欠である」として導入を支援してきました。
具体的には、商用車で、8t以下の新車販売の電動車割合20~30%、8t超は電動車累積5000台先行導入を2030年目標としてきました。
EVトラック・バスは大容量のバッテリーを搭載しています。緊急時には高電圧回路が自動的に遮断され、接触による感電や回路短絡による火災といった二次災害の可能性を低減するための対策が各自動車メーカーにより講じられているとはいえ、高電圧部品による感電には十分な注意が必要です。
総務省の「次世代自動車事故等に対する活動技術の高度化に関する検討会」がまとめた「次世代自動車事故等における消防機関の活動要領」によると、EVの事故時は、高電圧の遮断や、必要に応じて絶縁保護具を着装して消火・救護活動を開始するよう定められています。
EVトラック・バスの普及が進むなか、道路運送車両の保安基準等の一部を改正し、外観から電気自動車であることを識別できるよう、2026年9月以降、段階的に黄色い電気マークのEV専用ラベルの表示を義務付けることになりました。
具体的には、バスと車両総重量3.5t超のトラックのうち、高電圧にて作動する原動機を備える自動車の前部及び左右側面(バスは後部を含む)には、ラベルを表示する必要があります。
幅:110mm以上
高さ:80mm以上
配置及び記号は、ISO17840-4:2018に準拠
新型車:2026年9月1日
継続生産車:2027年9月1日
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