目次

  1. 携帯電話番号「060」開放の背景
  2. 060、あらたに9000万番号分を追加へ
  3. 携帯電話各社も060追加を発表

 日本で利用されている携帯電話番号は、070、080、090から始まる11桁の番号です。しかし、総務省によると、これらの番号の指定状況を見ると、080/090番号はすべて指定済みで、070番号も2024年9月末時点で残りの530万番号を残すのみとなっています。

 携帯電話⽤の電気通信番号の変遷は以下の通りです。

時期 番号帯 番号容量
1999年1月 090+8桁 9000万
2002年3月 080/090+8桁 1.8億
2013年11月 070/080/090+8桁 2.5億
2014年10月 070/080/090+8桁 2.7億

※2013年11月時点で、070-[1~4,7~9]が携帯⽤で[5・6]はPHS用だったが、2014年10月から携帯電話・PHS間での番号ポータビリティ開始

 携帯電話番号の需要増加に対応するため、総務省は2024年12月、電気通信番号計画を変更し、新たに060から始まる11桁の番号を携帯電話事業者に指定可能としました。060番号の開放により、新たに9000万番号が追加され、番号容量は3.6億番号まで増えます。

 電気通信番号の使⽤に関する条件は、070/080/090番号と同⼀です。携帯電話番号の4桁目に「0」は使えません。また、利用中の電話番号(070/080/090番号)は引き続き利用できます。

 2024年10~11月に電気通信番号計画の一部変更等に関する意見募集をした結果、10件寄せられました。「060は大阪の市外局番(06)と混同されやすく、間違い電話や詐欺電話を誘発する恐れがある」との懸念が寄せられました。

 総務省は「060番号の利用開始に向けては、関係事業者と連携し、利用者に混乱を招かないよう周知に努めます」と回答しています。

 総務省の発表を受けて、携帯電話各社も060の追加を公表しました。