目次

  1. 島田金谷バイパスの4車線化の背景
  2. 4車線化による効果
  3. 中部地方で2025年3月から幹線道路が相次ぎ開通

 国土交通省浜松河川国道事務所によると、国道1号島田金谷バイパスは、2005年3月の静岡県内4バイパス(藤枝、掛川、磐田、浜名)の無料化以降、交通量が増え、大井川渡河部では、交通のボトルネックとなっており、朝夕のピーク時を中心に激しい渋滞が発生していました。

 新東名高速道路の開通により、島田市街地から島田金谷ICへのアクセスルートになるとともに、富士山静岡空港や御前崎港といった周辺に立地しており、物流・人流の要所としての役割が増大していました。

 こうした状況を改善するため、2012年度に島田金谷バイパスの4車線化事業がはじまりました。今回の旗指IC~大代IC間の4車線化は、この事業の一環です。

 国道1号島田金谷バイパスは、静岡県島田市野田から掛川市佐夜鹿の延長10.4kmで、このうち、3月7日に4車線化するのは、旗指IC―大代ICの延長4.3kmです。

 浜松河川国道事務所によると、4車線化により、次のような効果が期待できるといいます。

 まず、通勤渋滞の緩和です。4車線化により交通容量が増加することで、通勤時間帯の渋滞が緩和され、快適な通勤が期待されます。

 次に、物流の円滑化です。この地域は、紙・パルプ等の製造業が盛んであり、新東名高速道路(島田金谷IC)へのアクセス圏域が拡大することで、物流の円滑性・利便性が向上します。

 さらに、4車線化により、救急搬送がスムーズになり、安定かつ効率的な救命救急活動につながるとしています。

 中部地方では2025年3月から幹線道路が相次ぎ開通しています。中部地方整備局の公式サイトによると、開通する道路の区間は以下の通りです。

  • 東海環状自動車道(山県IC~大野神戸IC)18.5km
  • 東海環状自動車道(いなべIC~大安IC)6.6km
  • 蒲郡バイパス(豊川為当IC~蒲郡IC)9.1km
  • 北勢バイパス(日永八郷線~国道477号BP)4.1km
  • 島田金谷バイパス(旗指IC~大代IC)4.3km