目次

  1. 2024年度に中部地方で開通する4道路
    1. 東海環状自動車道(山県IC-大野神戸IC)
    2. 東海環状自動車道(いなべIC-大安IC)
    3. 北勢バイパス
    4. 蒲郡バイパス
    5. 島田金谷バイパス

 中部地方整備局の公式サイトによると、2024年度に中部地方で開通する4道路の区間は以下の通りです。

  • 東海環状自動車道(山県IC~大野神戸IC)18.5km
  • 東海環状自動車道(いなべIC~大安IC)6.6km
  • 蒲郡バイパス(豊川為当IC~蒲郡IC)9.1km
  • 北勢バイパス(日永八郷線~国道477号BP)4.1km
  • 島田金谷バイパス(旗指IC~大代IC)4.3km
東海環状自動車道
東海環状自動車道(岐阜国道事務所の公式サイトから https://www.cbr.mlit.go.jp/gifu/works/tokaikanjo.html)

 国道475号東海環状自動車道は、愛知県、岐阜県、三重県の3県にまたがり、東名・名神高速道路、中央自動車道、東海北陸自動車道、新東名、新名神高速道路の5本の放射状道路を連結する延長約153kmの高規格道路です。2020年3月時点で約110kmが開通しています。

 山県IC-大野神戸ICは、岐阜県を通る西回りの区間の一部です。このうち、本巣IC-大野神戸ICは、橋梁工事で遅れが生じたため、開通が最大で半年程度遅れる可能性があるといいます。

 中京圏の放射状道路ネットワークを環状道路で結び、広域ネットワークを構築することで、環状道路内の渋滞緩和、沿線地域の地域産業・観光産業の支援、災害に強い道路機能の確保に役立つと説明しています。

 国道475号東海環状自動車道の三重県区間23.4kmのうち、いなべIC-大安IC間が2024年度に開通予定です。三重県北勢地域の道路網の形成、交通結節点である四日市港への集積拡大による活性化、内陸部の適正な開発等を図ることを目的とした道路です。

 残る県境-いなべICは2026年度開通予定で、中京圏の新たな高速道路料金の導入により確保する財源を活用して整備を加速し、早期開通を目指すと説明しています。

 国道1号北勢バイパスは、三重県川越町南福崎(国道23号)-四日市市釆女町(国道1号)をつなぐ延長21.0kmの幹線道路です。四日市市を中心とする北勢地域のバイパスとして、国道1号・23号等の渋滞緩和、災害に強い道路機能の確保及び地域活性化の支援を目的に計画されました。

 みえ川越IC-朝日町小向(国道1号)間の延長1.2kmを完成4車線で、朝日町小向-日永八郷線までの延長7.3kmを暫定2車線で開通しています。

 日永八郷線-国道477号バイパス間で、舗装工事など2024年度内の開通に向けて工事を勧めています。

 国道23号蒲郡バイパスは名豊道路の一部として計画し、東は豊橋バイパス、西は岡崎バイパスと接続する延長15kmのバイパスです。

 蒲郡IC-幸田芦谷IC間の西部区間5.9kmは暫定2車線にて開通しており、2024年度は豊川為当IC-蒲郡IC間の東部区間9.1kmが開通予定です。

 豊橋東バイパス、豊橋バイパス、岡崎バイパス、知立バイパスと一体となり、国道1号及び23号の交通混雑の緩和を図るとともに、名古屋、衣浦、東三河の臨海工業地帯とその後背地、農業地帯と工業地帯、都市とを機能的に結びつけ、物流の円滑化、土地利用の効率化に役立つと説明しています。

 国道1号島田金谷バイパスは、島田市野田-掛川市佐夜鹿をつなぐ10.6kmの道路で、暫定2車線で開通しています。朝夕の大井川渡河部を中心に激しい渋滞が起きていました。

 そこで、あらたに東西軸の交通需要に対して不足する交通容量を補完し、物流の効率化を図るとともに交通渋滞の解消及び交通安全性の向上・沿道環境の改善を目的に暫定2車線から完成4車線化となる予定です。

 新東名高速道路及び東名高速道路・御前崎港・富士山静岡空港との連携として、陸・海・空の連携強化に寄与すると説明しています。