目次

  1. 「ウィキッド」から共感得たKi+Seki(キセキ)
  2. 「チャレンジしよう」に立ちはだかる2つの課題
  3. 試行錯誤から生まれた世界観「個としても確立」
  4. こだわり抜いて表現できた「あたたかさ」
  5. 「お金に換えられない価値」感じたコラボ

 「ウィキッド」は、名作小説「オズの魔法使い」で少女がオズの国に迷い込んだ物語より前にさかのぼり、“悪い魔女”と“善い魔女”の過去をふたりの視点から描いています。ブロードウェイで20年以上続いているミュージカルが映画化され、日本では2025年3月7日から上映がはじまります。

 そんな映画「ウィキッド」とのコラボ商品企画に参加したのは、愛知県岡崎市にある老舗材木屋と石屋の後継ぎです。

 一人は、1917年に創業し、現在は木材の地域商社として高級ホテルなどにも木材を卸している岡崎製材5代目後継ぎの八田壮史さん(35)。

八田壮史さん
八田壮史さん

 もう一人は、1927年に創業し墓石を本業としつつも御影石や大理石を活用した器のブランド「INASE(イナセ)」を広めている「稲垣石材店」4代目後継ぎの稲垣遼太さん(34)。

家業である稲垣石材店に戻ってきた稲垣遼太さん

 ともに右肩下がりの業界のなかで、木の魅力・石の価値をもっと伝えたいと、2023年に木と石を組み合わせた食器ブランド「Ki+Seki(木石=キセキ)」の販売をMakuakeで始めました。

 Ki+Sekiは、ミシュラン星付きレストランでも採用される石の器に高級ホテルなどで使われる木材を貼り合わせ、無着色で自然本来の色を生かした食器ブランドです。

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