目次

  1. サービス付き高齢者向け住宅とは
  2. 支援の対象となるサービス付き高齢者向け住宅の要件
  3. 応募手続き
  4. 応募方法

 サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは、高齢者の居住の安定を確保することを目的として、バリアフリー構造等を有し、介護・医療と連携し高齢者を支援するサービスを提供する施設のことを指します。2024年12月末時点で約28.9万戸が登録されています。

サービス付き高齢者向け住宅の登録制度の概要
サービス付き高齢者向け住宅の登録制度の概要

 高齢化が急速に進むなか、高齢の単身者や夫婦のみの世帯が増えており、介護・医療と連携して高齢者を支援するサービスを提供する住宅の確保重要になっているのに、こうした住宅の供給は、欧米各国に比べて立ち後れているといいます。

 普及促進に向けて、国は固定資産税などについて期限付きでサービス付き高齢者向け住宅供給促進税制優遇を設けています。

サービス付き高齢者向け住宅供給促進税制の概要
サービス付き高齢者向け住宅供給促進税制の概要

 さらに、国交省は、サ高住を整備する民間事業者等に対して、建設費や改修費の一部を補助しています。これが「サービス付き高齢者向け住宅整備事業」による補助制度です。

 補助の対象となるサ高住は、以下の要件を満たす必要があります。

  • 高齢者住まい法に規定するサ高住として10年以上登録すること
  • 家賃の限度額は、所在市区町村に応じて設定した額(11.2~25.6万円/月)とすること
  • 入居者の家賃の額が、近傍同種の住宅の家賃の額と均衡を失しないこと
  • 入居者が、任意の事業者による介護サービスを利用できること
  • 情報提供システムの運営情報の提供、更新を行うこと
  • 新築・改修の場合は、都道府県及び市区町村のまちづくり方針と整合していること
  • 事業主体が運営する介護保険法に基づく指定事業所が指定取消等の対象である場合に、この事業主体の組織的な関与があったことが認められないこと

サービス付き高齢者向け住宅整備事業の補助内容

 この事業は、サ高住の整備方法に応じて、補助率と補助上限が異なります。

  • 新築…補助率1/10(上限70・120・135万円/戸 等)※住戸面積や設備等により上限額が異なります
  • 改修…補助率1/3(上限 195万円/戸 等)※住戸面積や工事内容等により上限額が異なります
  • 既設改修…補助率1/3(上限 10万円/戸 等)※既設改修のメニューにより上限額が異なります

 補助金の交付申請に先立ち、申請予定の案件についてあらかじめ概要を登録する事業登録が必要です。事業登録締め切りは2025年9月10日(水)です。

 そのうえで、応募締切りは、2025年12月12日(金:消印有効)です。事前審査を受けている事業であっても、12月12日までに交付申請(本申請)書類の提出が必要です。

 応募締め切りまでに、サービス付き高齢者向け住宅整備事業事務局へ申請書を郵送にて提出してください。