アイヌ中小企業振興対策事業費補助金、2025年5月から公募開始

経済産業省は、2025年度「アイヌ中小企業振興対策事業費補助金」の補助事業者の募集を開始しました。この補助金は、アイヌ中小企業の産業振興を目的とし、特にアイヌ民工芸品の分野で経営基盤の強化を図るための取り組みを支援するものです。
経済産業省は、2025年度「アイヌ中小企業振興対策事業費補助金」の補助事業者の募集を開始しました。この補助金は、アイヌ中小企業の産業振興を目的とし、特にアイヌ民工芸品の分野で経営基盤の強化を図るための取り組みを支援するものです。
中小企業庁の公式サイトによると、アイヌ中小企業振興対策事業費補助金は、小規模・零細で家内工業的な規模の事業者が多いアイヌ中小企業・小規模事業者の経営基盤を強化することにあります。
アイヌ民工芸品に関して、「展示・販売会開催支援事業」と「民工芸品制作技術の向上を図る技術研修支援事業」の二つの事業を実施することで、この目的を達成しようとしています。
補助金の交付対象となるのは、アイヌ民工芸品に関する知見を持つ民間事業者等です。ここでいう「民間事業者等」とは、国及び地方公共団体を除く企業または団体で、定款等により代表者、活動内容、財産管理方法などが確認できる者を指します。
事業の対象者は、北海道に居住するアイヌ民工芸品制作者です。
補助対象となる事業は、以下の二つです。
アイヌ民工芸品の販路拡大を支援するための事業です。具体的には、以下のような活動が想定されています。
アイヌ民工芸品制作者の技術向上や新たな商品開発を支援するための研修事業です。
補助率は補助対象経費の1/2以内で、上限額は716万5000円となっています。事業ごとの補助金額の目安として、展示・販売会開催事業に637万円程度、技術研修事業に80万円程度と想定されています。
募集期間は、2025年5月21日(水)から6月12日(木)17時まで(必着)です。応募は原則として、補助金申請システム「Jグランツ」を通じて行います。Jグランツを利用するにはGビズIDの取得が必要です。
GビズIDが取得できない場合は、電子メールまたは郵送での提出も可能です。
また、事業概要説明会が5月27日(火)14時から「teams」で開催します。参加を希望する場合は、5月26日(月)12時までに申し込みが必要です。詳しくは、中小企業庁の公式サイトへ。
提出された応募書類に基づいて審査します。必要に応じてヒアリングや現地調査、追加資料の提出が求められることがあります。採択は、第三者の有識者で構成される委員会での審査を経て決定します。
審査基準は、事業内容(目的との整合性、具体性、新規性)、実施方法(内容との整合性、具体性、効率性、創意工夫)、実施機関(実施能力、公平・中立性、過去の実績、財務・経理の適性)、実施体制(適格性、協調・協力の体制、実施スケジュール)が総合的に評価されます。
加えて、賃上げやワーク・ライフ・バランス(えるぼし認定、くるみん認定、ユースエール認定など)を行っている事業者には加点措置があります。
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