Twitterの強みは「拡散力」

――SNSのなかでもTwitterの特徴はどのようなものですか?Twitterで発信するメリットは何ですか?

 Instagram、Facebookなど他のSNSとTwitterの一番違うところは「拡散力」です。

 例えばフォロワー数が100人のアカウントでも、あるツイートが「バズる」と何万のいいねやRTで一気に拡散されて、何十万人に認知されることがあります。この拡散力がTwitterの特徴であり、ビジネスとして取り組む価値があるポイントです。

 最近は「Twitter採用」という言葉が採用業界で使われ、昨年くらいからTwitterを採用や集客やブランディングに活用する動きが活発になっています。また「#22卒」などのハッシュタグを付けて、Twitterで就職活動を行う学生も増えています。このような流れが特にTwitterでは顕著になっていますので、これも一つの特徴と言えるかもしれません。

――まずフォロワーを増やすうえでやってはいけないこと、注意点を教えてください。

 誰でも彼でもフォローするのはオススメしません。「相互フォロー募集」「フォロバ100%」といったハッシュタグでフォロワーを増やしている人もいますが、経営者アカウントという立ち位置からするとマイナスイメージになります。

 どのアカウントをフォローするかは自由ですが「どんなアカウントをフォローする」「どんなアカウントをフォローしない」というルールを決めておくことは大切です。たとえば、「アイコン画像・ヘッダー画像・名前・プロフィールの文章・ツイート」を見て、下記の4つのルールにもとづいてフォローするかどうかを判断してはいかがでしょうか。

  • ビジネス系アカウントのみフォローする
  • 本名で写真ありのアカウントのみフォローする
  • 人事採用系のアカウントのみフォローする
  • 代表者やCEOだけフォローする

 またフォローしないアカウントとしては、宗教・性・差別に関するツイートをしているアカウント、悪口・陰口・誹謗中傷・批判ばかりしているアカウント、全くツイートしておらずプロフィールに何も書いていない匿名アカウント、などはフォローしないことをオススメします。

フォロワーが増えない理由とは

――Twitterでフォロワーが増えない場合、どんなところに課題がありますか?

 フォロワーが増えない一番の理由としてはアカウントの目的とターゲット、そしてツイートの内容が統一されていないことです。

 例えば、アカウントの目的が「採用」でターゲットが「学生」だったとすると、ツイートする内容は経営者やスタッフの話、社内の雰囲気がわかる写真やイベント、仕事内容に関するツイートは良いと思いますが、実際のツイートが飼っている猫のことばかりだと当然「学生」はフォローしてくれるわけがありません。

 具体例を挙げますと、例えばこれはフォロワーが増えなかった頃のツイートです。この頃はただ日々の出来事を「つぶやき」としてツイートしていただけなので、ターゲットとしていたビジネスパーソンが興味を持ってくれるわけもありませんし、当然フォローもしてくれません。

 このツイートはフォロワーが右肩上がりに増えている頃のツイートですが、ビジネスパーソンや経営者が「その通り」と共感したり「参考になる」と学びになったりする内容になっています。

 もう一つの理由としては、圧倒的に「量」が少ないことです。

 フォロワーが増えていない経営者のアカウントを見てみると、ツイートが1日1回や1週間に1回の頻度で、しかもツイートの内容は「今日はラーメン食べた」「おはようございます」というたわいもない内容だったりします。おそらく本業の「片手間」程度の気持ちでTwitterをやっているのではないでしょうか。逆の立場から考えるとそんなアカウントをフォローしたいと思うわけがありませんよね。

 ターゲットとなる相手の気持ちに立って「フォローしたくなるアカウントはどんなアカウントなのだろう」「どんなツイートなら読みたくなるだろう」と考えることはとても大事です。

発信は本業と同じ「仕事」として取り組む

――上記の課題をもとにとりうる改善点にはどのようなものがありますか?

 アカウントの目的をしっかりと決めて戦略を立て、片手間ではなく本業と同じ「仕事」として取り組むことが何より重要です。
アカウントの目的、ターゲット、ツイート内容、プロフィールの文章、アカウントの名前、ヘッダー画像、アイコン画像、全てにこだわる必要があります。

そして少なくとも毎日10ツイート以上、理想としては20ツイート以上することと、他のアカウントに”いいね”したりリプライしたり引用RTしたり、これらの地道な作業を毎日行うことも重要です。

――藤森さんはフォロワーをどの期間にどれぐらい増やしましたか?それはどんな施策を打ったからですか?

 2019年11月にアカウントを開設したのですが、そこから2020年3月までの約4ヶ月間は思うようにフォロワーが増えずフォロワーは500人程度でした。

 フォロワーが増え始めたのは3月中旬からです。そこから4月に入るまでの約半月で400人くらい増えて、2020年4月には700人、2020年5月には600人、そして2020年6月は1500人フォロワーが増えたのですが、これだけ急激にフォロワーが増えたのには3つの理由があると考えています。

  1. ターゲットを明確にしてそのターゲットに向けたツイートをするようにした
  2. 共感してもらえるようなツイートの言い回し
  3. ツイートする数を増やした

そしてこの3つの理由に気付くきっかけになったのが下の2つのツイートです。

 このツイートは、これまでの日常の出来事ではなく自分自身の過去の経験から素直な想いを書いたのですが、それがいろいろな方の共感を生み、たくさんのいいねやリプライをいただきました。

 これは一番「バズった」ツイートなのですが、質問形式で参加型のツイートにすることでターゲットとなる経営者やビジネスパーソンの行動を促すことができ、結果として「このアカウントは面白いことをしてる」「参考になる」と思われてフォロワー増につながりました。

継続して発信するために必要なこと

――仕事の合間にTwitterの発信を続けることも負担になるかもしれません。継続して発信するためのコツはありますか?

 先ほども書きましたが、ちゃんと他の仕事と同じ「仕事」として捉えることが一番重要です。

 「できる範囲で」「しょせんTwitterだし」という仕事以下の認識で捉えているからツイートをサボるし継続することができません。本業の合間に片手間でするのではなく、仕事として取り組むためにも、他の仕事と同じく目的・数値目標・タスク・戦略立案などを行い、スケジュールに組み込むのが良いと思います。

 「コツ」というよりはただ「仕事」として認識するということです。

――Twitterの投稿内容の管理、スケジュール管理などで役立つツールはありますか?

 Twitterのデフォルト機能である「Twitterアナリティクス」と「SocialDog」というサービスです。

Twitterアナリティクス

 記事冒頭の画像で示しているように、各ツイートごとのインプレッションやエンゲージメント率、月間のインプレッションやプロフィールアクセスなどの数字をチェックしています。特にツイートごとのインプレッションは「どんなツイートが求められているのか」を知るのにとても重宝します。

SocialDog

 予約投稿機能は特に愛用しています。無料だと予約数が少ないので本気でTwitter運営をするのであれば有料プランに登録することをオススメします。
 フォロー管理という機能の中にある「非アクティブ」という項目で「ある一定期間ツイートしていないアカウント」というものを把握することができるので、アクティブでないアカウントのフォローを解除することもできます。
 面白い機能としては「カレンダー」というものがあって、Googleカレンダーの週間予定のようが画面に、自分のツイートが予定のように表示されるので、自分がどれくらいツイートしているのかが一目瞭然にわかります。

SocialDog

藤森裕治

ストーンウェブ代表

大学を卒業後、物流系システム開発会社に入社し、システム開発、物流アウトソーシング、サイト制作など幅広い商材の営業に従事。29歳で独立。サイト制作・ポータルサイト運営・BtoC事業など複数社を経営。BtoC事業において独自のWebマーケティング手法で実績を重ねる。十数年の会社経営後、2019年にコンサルティング会社に入社し、インハウスWEBマーケターとWEB事業責任者を担当。2020年にストーンウェブを起業し、Web集客コンサルティング・Webサイト制作事業を開始。2021年からTwitterアドバイザー・広報の事業を開始。2019年11月に開設したTwitterアカウントは開設から1年数ヶ月でフォロワー約1万人。