目次

  1. LINE公式アカウントとは
  2. LINE公式アカウントの活用事例
  3. LINE公式アカウントの料金プラン(月額)
    1. フリープラン
    2. ライトプラン
    3. スタンダートプラン
  4. ステップ配信とは
  5. ステップ配信の使い方
  6. ステップ配信の操作画面でできること
  7. ステップ配信の注意点

 LINE公式アカウントは、企業や店舗がLINE上にアカウントを作り、「友だち」となっているユーザーに対してメッセージ配信を行うことができる法人向けアカウントサービスのことです。
 LINEによると、月に1回以上メッセージ配信やユーザーへの返信をしたアカウント数は24万を超えているといいます。LINE公式アカウントを開設しても初期費用はかかりませんが、メッセージの送信数で料金が変わります。そのため、届けたいターゲット層をあらかじめ絞り込んで活用することをオススメします。

 広島県東広島市の訪問介護事業を営む岡本和也さんが2019年に新たに立ち上げた中古介護用品の買取・再販事業で「LINE公式アカウント」を導入し、サービスの利用促進に取り組んだところ、売上は10倍にまで拡大しました。

 最新の在庫状況や、購入に向けた悩み・疑問について気軽に連絡していただける体制を構築。さらに、中古介護用品の性能についても、購入後一定期間はメンテナンスフリー・全額返金保証という独自の商品保証制度をアピールし、安心してご利用いただけることを発信したそうです。

買い取った車椅子を再販に向けてメンテナンスを行う岡本代表

 月額の料金プランは次の3通りです。

 月額固定費が無料です。ただし、無料で送れるメッセージ数は月1000通までです。
1通とは、ターゲット顧客1人へ1回のメッセージ配信のことを指します。1回のメッセージ配信で最大3吹き出しまで送信できます。1000通を超えるメッセージ送信は「不可」となっています。

 月額固定費は5000円です。無料で送れるメッセージ数は月1万5000通までです。無料のメッセージ数を超えると1通あたり5円かかります。

 月額固定費は1万5000円で、無料で送れるメッセージ数は月4万5000通までです。無料のメッセージ数を超えると1通あたりかかる費用は3円までです。

 友だち追加したユーザーに対して、あらかじめ用意しておいた内容・タイミングでメッセージを自動配信できる新たな機能です。友だち追加した経路や追加してからの日数、ユーザーの属性情報にあわせてメッセージ配信を設定できます。

 これまでは、LINE以外の企業が有料配信サービスとして提供していました。こうしたサービスから切り替えることで費用を抑えられる場合があります。すでに利用中の場合は費用を比べてみてください。

 たとえば、ステップ配信の使い方としては、無料クーポン配布で「友だち」に追加されてもすぐにブロックされることが予想される場合、友だち追加の翌日などに、商品やサービスへの興味を喚起するコンテンツを配信して、ブロック防止を狙うことができます。
 また、「友だち」追加から1週間ごとにメッセージ配信して、商品やサービスの認知が定着させる使い道もあります。

 ステップ配信の利用登録をすると、操作画面では次のようなことができます。

  • ステップ配信の新規作成
  • 作成済みのステップ配信の確認
  • ステップ配信の開始条件の設定
  • 次のステップが実行されるまでの待ち時間の設定
  • ステップ配信の分岐条件の設定
  • メッセージ配信の設定
  • ステータスの確認

 詳しくは、LINEの操作マニュアルを参照してください。

 ステップ配信をするためには、どんな場面でどんなメッセージを送るのかというシナリオの構築や配信設定など時間も手間もかかる場合があります。
 また、配信条件を分岐させるための性別、年代、地域、OSの属性情報は、利用傾向を元にした分析であって、個人情報そのものを利用している訳ではないとLINEは説明しています。
 また、プランによって、メッセージ配信通数の上限が決まっています。この上限を超えると、ステップ配信が停止します。再開したい場合は、プランの変更などが必要になるので注意が必要です。