事業再構築補助金の委託先は?中小企業庁が3次委託までの契約金額を公表
2021年3月から公募が始まった予算規模1兆1485億円の「事業再構築補助金(中小企業等事業再構築促進事業)」について、中小企業庁は事業を進めるための委託先と契約金額を公表しました(2021年3月25日時点)。
2021年3月から公募が始まった予算規模1兆1485億円の「事業再構築補助金(中小企業等事業再構築促進事業)」について、中小企業庁は事業を進めるための委託先と契約金額を公表しました(2021年3月25日時点)。
目次
事業再構築補助金は、2020年度第3次補正予算で注目された事業の一つです。予算規模1兆1485億円。新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し、ウィズコロナ・ポストコロナの時代の経済社会の変化に対応するために、新分野展開、業態転換、事業・業種転換、事業再編などを通じて事業拡大などしようとする中小企業などに向けた補助金です。
事業再構築補助金の事業を進める役割分担と契約金額は以下の通りです(1万円以下切り捨て)。
総額1兆1400億円余りの基金の造成、管理、運用などを担う基金設置法人は、2回公募したものの、応募がありませんでした。そこで、中小企業庁が中小企業基盤整備機構(中小機構)に打診して基金設置法人に決まりました。補助事業に関する業務として次のような業務があります。
入札の結果、事務局に選ばれたのが、パソナです。委託費は420億9673万円です。委託費は当初約399億円でしたが、緊急事態宣言特別枠が新たに加わるなどしたため、委託費が増額されています。パソナは次のような業務を担います。
システム関係で再委託されたのは、日本システムウエアです。22億円で事業管理システムの構築・改修・保守運営業務、システム操作に関するサポートセンター業務などを担います。
さらに再委託先としてNSWテクノサービス(クラウドの構築・保守管理業務など、600万円)、ワールドスカイ(セキュリティ診断の企画・設計・管理業務など、4148万円)、再々委託先としてレオンテクノロジー(セキュリティ診断の実作業など、3326万円)が予定されています。
コールセンター関係で再委託されたのは、トランスコスモスです。39億2479万円で、事業に関する問い合わせ全般を対応するコールセンター業務などを担います。
広報関係で再委託されたのは、エージーとラーニングスクエアです。エージーは1億998万円で、専用サイトの設計・制作・デザインと、事業周知チラシ・パンフレットの制作・デザインなどを担います。イーストクリエイティブに再々委託され、4290万円で、専用サイトのサーバーの保守・管理、コーディング・保守・管理などを担います。
ラーニングスクエアは561万円で、事業解説動画の制作業務などを担います。
おすすめのニュース、取材余話、イベントの優先案内など「ツギノジダイ」を一層お楽しみいただける情報を定期的に配信しています。メルマガを購読したい方は、会員登録をお願いいたします。
朝日インタラクティブが運営する「ツギノジダイ」は、中小企業の経営者や後継者、後を継ごうか迷っている人たちに寄り添うメディアです。さまざまな事業承継の選択肢や必要な基礎知識を紹介します。
さらに会社を継いだ経営者のインタビューや売り上げアップ、経営改革に役立つ事例など、次の時代を勝ち抜くヒントをお届けします。企業が今ある理由は、顧客に選ばれて続けてきたからです。刻々と変化する経営環境に柔軟に対応し、それぞれの強みを生かせば、さらに成長できます。
ツギノジダイは後継者不足という社会課題の解決に向けて、みなさまと一緒に考えていきます。