実質無利子・無担保融資、年末まで延長へ 日本公庫と商工中金が対象
新型コロナウイルスの影響が長引くなか、日本政策金融公庫(日本公庫)と商工中金による実質無利子・無担保融資の申請期限が2021年末まで延長することになりました。経済産業省が発表しました。実質無利子・無担保融資の要件や貸付期間、貸付上限について紹介します。
新型コロナウイルスの影響が長引くなか、日本政策金融公庫(日本公庫)と商工中金による実質無利子・無担保融資の申請期限が2021年末まで延長することになりました。経済産業省が発表しました。実質無利子・無担保融資の要件や貸付期間、貸付上限について紹介します。
実質無利子・無担保融資とは、新型コロナの影響で売り上げが減った中小企業や個人事業者に、利子補給の制度を使うことで実質、無利子・無担保で融資する制度のことです。担保なしでの借入が可能だったり、状況に応じて複数回の利用もできたりします。
民間金融機関を通じた無利子融資が2020年度で終了する一方、経営の立て直しに時間がかかる中小企業は多く、政府系金融機関である日本公庫と商工中金の実質無利子・無担保融資は続いています。
申し込みの期限はもともと「当面今年前半まで」でしたが、新型コロナの収束が見えないため、経産省は申し込みの期限を「当面年末まで」に延長しました。
融資の要件について、日本公庫の中小企業向け融資「中小企業」と商工中金の「危機対応融資」は同じ要件ですが、日本公庫の個人事業主向け融資「国民事業」は異なる部分があるので注意してください。
融資の要件は、新型コロナの影響で最近1カ月間の売上高が前の3年のいずれかの年の同期と比べて減少していることです。
5%減であれば、低利融資となります。当初3年間の基準利率が「中小事業」と「危機対応融資」は1.11%→0.21%、国民事業は1.26%→0.36%となります。4年目以降は基準利率となります。2021年4月1日時点で貸付期間は5年で、信用力や担保の有無にかかわらず一律です。
さらに以下の要件を満たせば、利子補給を通じて当初3年間、実質無利子・無担保融資となります。
設備資金20年以内、運転資金15年以内となり、元本返済が不要な据置期間は最大5年です。
「中小企業」と「危機対応融資」は実質無利子の限度額が3億円、融資限度額が6億円です。「国民事業」は実質無利子の限度額が6,000万円、融資限度額が8,000万円です。
TEL : 0570-783183(平日・土日祝日 9~19時)
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