夏のボーナス、中小企業の悩みは「社員への評価・賞与の査定基準」
中小企業280社に対し「エン・ジャパン」が夏のボーナスについてのアンケートで課題や悩みについて尋ねたところ、2020年の冬のボーナス時と比べて、コロナの影響を挙げる企業が減り、「社員への評価・賞与の査定基準への悩み」が最も多くなりました。詳しい悩みと解決方法について紹介します。
中小企業280社に対し「エン・ジャパン」が夏のボーナスについてのアンケートで課題や悩みについて尋ねたところ、2020年の冬のボーナス時と比べて、コロナの影響を挙げる企業が減り、「社員への評価・賞与の査定基準への悩み」が最も多くなりました。詳しい悩みと解決方法について紹介します。
大阪シティ信用金庫が2021年6月上旬、大阪府内の取引先約1000社に対し、夏季のボーナスの支給額について尋ね、集計を発表しました。「支給する」と答えた企業が52%に上り、2年ぶりに増えました。
さらに1人あたりの平均支給予定額は28万2714 円で、昨夏より3768円(1.4%)増える見込みです。業種別でみると、サービス業と建設業が減少し、小売業が大幅に増加しました。
一方、エン・ジャパンが人事向け総合情報サイト「人事のミカタ」で実施した中小企業280社に聞いたアンケート結果では、回答企業の80%が夏のボーナスを支給予定と回答しました。
支給予定の企業に前年と比較した支給予定額の変動を尋ねると次の通りでした。
社員への賞与支給に関する悩みや課題を尋ねたところ、「社員への評価・賞与の査定基準」が40%と最多でした。
2020年12月の冬季のボーナスの調査では、「新型コロナウイルスによる業績への影響の長期化」が44%でトップでしたが、今回は13ポイントダウンしていました。
「社員への評価・賞与の査定基準」と回答した人に自由記述で具体的な悩みを尋ねると、人事評価制度などに関する内容でした。
人事評価制度の必要性について、ITストラテジスト社労士の緒方瑛利さんはツギノジダイの記事で次のように指摘しています。
一般的に、評価というのはする側もされる側も緊張感が伴います。低い評価を与えるときには、双方嫌な気持ちになることもあるかもしれません。
それでも人事評価に取り組んだ方が良い理由として、私は次の2点を挙げます。
・公平・誠実な処遇を用意し、従業員の成長を促すため
・組織文化を発展させるため
人事評価はなくても大丈夫?人事評価制度の基本から導入フローまで解説
人事評価は、単に給与やボーナスの基準をつくることだけではありません。経営者は人事評価を通して「自分たちがどのような組織でありたいか」「組織が重視する価値基準はなにか」を考え、全従業員に伝えることになります。
経営層は多忙であってもまず検討してみることをおすすめします。
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