目次

  1. 危機を乗り切るための新事業
  2. バスケファンからも支えられ
  3. グループLINEで意見交換
  4. できるだけ現場に赴く
  5. 発信力を持ち味に
  6. 唯一無二のライフスタイルで

――コロナ禍で百貨店などの催事が軒並み中止になりました。

 いかめし阿部商店は、百貨店や物産展での売り上げが約9割を占めています。社長に就任した20年5月はちょうど1回目の緊急事態宣言中で、催事はゼロになりました。

 現場に行きたくてもかなわない状況だったので、周囲の方々の知見を頼りに、急きょeコマースプラットフォーム「BASE」を利用して、オンラインショップを立ち上げることにしました。

 それまでは、催事での実演販売を重視してきました。「レトルトはやるな」という創業者の教えもあり、父の代でも通販事業に踏み出すことはありませんでした。

 ある意味、タブーを破る新規事業でしたが、少しでも販売活動を止めないため、背に腹は変えられませんでした。

 催事での売り上げとは比べられませんが、レトルトのいかめしやオリジナルデザインのTシャツを扱ったところ、予想外に多くの注文をいただき、手応えを得ました。

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