イギリスやフランスのSAKEコンクールで上位入賞し、注目を集めているのが、100年以上続く熊本県和水町の酒蔵「花の香酒造」です。

 6代目、神田清隆さん(44)は、自社で酒を造ることができないほど経営が厳しかった会社の再建を進め、新たなブランドの確立に成功しました。その復活を支えたのは、日本酒「獺祭」に学んだ「世界観」でした。

 旭酒造での修行から戻り、自社での酒造りを取り戻した熊本県の花の香酒造。6代目の神田清隆さん(44)は次の挑戦として、地元でのコメづくりを活性化させています。酒造りに使うのは、江戸時代に流通した米「穂増(ほませ)」の無農薬、無肥料栽培です。

 花の香酒造が取り組んでいるのは、酒造りだけではありません。穂増の栽培を通じて、田植えや、地域の子どもたちを招いたイベントなどを発信。酒をつくる「世界観」を伝えようとしています。

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