浅野里枝

あさの・りえ

大同生命商品部販売サポート課所属。2021年より現職。商品パンフレットなどの販売ツールの企画・制作に携わる。入社以来、営業一筋であったが、従業員の積極的なキャリア形成を支援する同社の「チャレンジキャリア制度」を活用し、現在の部署へ異動。趣味は、仕事終わりのウォーキング。

井下晶雄

いのした・まさお

大同生命商品部課長。2019年より現職。新商品の企画・開発に携わる。趣味は読書・テニス。

「健康経営」の支援を一層加速

 「健康経営」とは、心身の健康を「企業競争力の源泉」と捉え、企業として戦略的・積極的に「従業員の健康づくり」を実践することです。近年では、働き手の高齢化や人材不足の深刻化を背景に、病気・ケガなどの予期せぬ事態で従業員が離職・退職することの影響が一層大きくなっており、経営者の「健康経営」に対する関心がより高まっています。

 大同生命では、2017年に中小企業の健康経営の実践を支援するプラットフォーム『KENCO SUPPORT PROGRAM』(以下、KSP)の提供をスタート。2022年1月には、KSPと保障を一体化した健康増進型保険『会社みんなでKENCO+』を発売しました。

大同生命 商品部 販売サポート課 浅野里枝さん

 「これまで仕事を通じて多くの中小企業経営者とお会いする機会がありましたが、従業員を想う気持ちが強い方ほど、健康経営に対する関心も高いという印象があります。会社全体で健康経営に取組むことで従業員の健康増進を向上させ、一人でも多くの従業員に元気で長く勤めてもらいたいという想いがあるようです」と語るのは、『会社みんなでKENCO+』の推進方法などの検討に携わった浅野里枝さんです。

 浅野さんによると、この『会社みんなでKENCO+』は、専用の告知や引受基準により、従来の保険商品よりも加入しやすい内容になっているそうです。さらに、スマートフォンやパソコンを利用した同社の「つながる手続」によって、「いつでも、どこでも、簡単に」保険契約手続が完結するとのこと。

健康経営に取組むキッカケに

 「中小企業経営者へ『会社みんなでKENCO+』をご案内する際に重要なのは、この保険を健康経営に取組むキッカケとしていただくということです」と浅野さんは語ります。

 2016年度に経済産業省が「健康経営優良法人認定制度」を創設するなど、国も健康経営の実践を後押ししています。そうした中、経営者の健康経営に対する関心が年々高まる一方で、実践の効果・メリットがイメージしづらいことなどから、実際に取組んでいる会社が決して多いとは言えないのが現状です。

 浅野さんは続けます。「現在では、様々な研究や調査などから、健康経営の実践が従業員の生産性向上に繋がり、会社業績にも貢献するということが示されています。また、同時に、従業員の活力向上や組織の活性化により、「従業員の離職を抑えられる」といった効果も期待されています。『会社みんなでKENCO+』のパンフレットでは、保障内容の説明はもちろんですが、まず、このような「健康経営に取組む効果・メリット」をわかりやすくご理解いただけるよう工夫しました。また、健康経営に関する各種データ集に加え、経営者から従業員へ「健康経営の重要性」をお伝えいただくための資料も作成しました。これらは、全国の営業担当者を中心に組成したワーキンググループを通じ、お客さまに一番近いメンバーの意見を出し合って議論を重ね、提供するに至ったものです。このような取組みは、当社としても初めての試みでした」

<健康経営に取組む効果・メリット>

※大同生命『会社みんなでKENCO+』パンフレットより

<食事・睡眠・運動に関する調査結果>

※大同生命『会社みんなでKENCO+』パンフレットより

「予防」機能を一体化

 『会社みんなでKENCO+』の開発を進めてきた井下晶雄さんは、「『会社みんなでKENCO+』は、『保険料の安さ』『幅広い保障』『手続が簡単で会社みんなで加入しやすい』という経営者の従業員保障ニーズにお応えするために開発した保険商品です。合理的で低廉な保険料で『死亡』『障がい状態』『重大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)』を幅広く保障しています。そして、保険契約手続は、先ほどの話にもありました『つながる手続』で『いつでも、どこでも、簡単に』ご加入いただくことが可能です」と語ります。

大同生命 商品部 課長・井下晶雄さん

井下さんは続けます。

 「これまで保険会社は、保障の提供を通じて予期せぬ事態に備える“縁の下の力持ち”としての役割が求められていました。しかし今後は、健康支援機能の提供を通じて『予防する』といった役割も一層重要になると思っています。

 1日あたりの平均歩数が8,000歩以上の場合に翌年の保険料が割引かれますので、『毎日あと30分多く歩こう!』など、経営者・従業員が同じ目標に向かって一緒になって楽しく健康増進に取組むこともできます。そして、保障と一体化されている『KSP』を利用することで、健康診断結果の履歴や食事の管理など、歩くこと以外も『見える化』されます」

中小企業こそ必要な健康経営

 コロナ禍の長期化もあり、以前に比べ従業員の健康を気にかける経営者が本当に多くなりました。大同生命が約1万社の中小企業に対し毎月行っているアンケート調査「大同生命サーベイ(2021年9月)」によると、健康経営の意味や内容を詳しく知っている経営者の割合が2017年は10%に留まっていましたが、2021年には22%に大きく増加しました。また、年齢別では、次の世代を担う経営者層(49歳以下)の認知度が高いという傾向も示されています。

<大同生命サーベイ(2021年9月)>

 「健康経営による病気の予防」と「予期せぬリタイアへの保障」を実現した大同生命の健康増進型保険『会社みんなでKENCO+』。まさに、「健康経営にも取組みたい」と考えている経営者にピッタリの保険商品ではないでしょうか。今後も、保障やサービスの提供を通じて中小企業の健康経営の実践を支援する大同生命の取組みに注目したいと思います。