目次

  1. 父の姿を見て経営者を志す
  2. 国内の強豪を渡り歩く
  3. クラブのフロントから家業へ
  4. コロナ禍で担った経営
  5. 地域密着型クラブを目指して
  6. 法人営業の可能性も広げる
  7. 元プロだからこそのアイデア
  8. バスケ経験も家業も生かして
  9. スポーツをより良い人生の一部に

 身長204センチの伊藤さんは中央大学卒業後、東芝、リンク栃木、三菱電機、千葉ジェッツふなばしなどの強豪チームで活躍。積極的なツイッター発信でも人気を博し、バスケットボールBリーグのソーシャルメディアリーダーを受賞しました。

伊藤俊亮さん(左奥の選手)は、千葉ジェッツふなばしで中心選手として活躍しました(千葉ジェッツふなばし提供)

 伊藤さんが小学生の時、会社員だった父の秀之さんが独立し、ラ・シェールという会社を起業しました。当時は時計やおもちゃなどを輸入する仕事でしたが、その後会社を売却し、2002年に不動産業のベルニとして業態をシフトしました。

 伊藤さんは小学生のころ、父の姿を見て「自分も何かを経営する仕事がしたい」という夢を持つようになりました。

 スポーツでは最初、水泳やラグビーに夢中でした。大人気マンガ「スラムダンク」にあこがれてバスケットボールを始めたのは中学に入ってからです。

 神奈川県立大和高校、中央大学では中心的選手でしたが、競技一辺倒ではありませんでした。中大では社会人になるための基礎を学ぼうと、総合政策学部を選びました。

 卒業後は、当時実業団だった東芝(現川崎ブレイブサンダース)に入団します。「午前中はみっちりと仕事をしました。グローバル企業で社会人経験を積めるということが、入団の決め手になりました」

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