チロルチョコ、2022年9月5日から5商品を値上げ 20円は23円へ
ロングセラー商品のチロルチョコを企画・販売している「チロルチョコ」(東京都千代田区)は2022年9月5日から定番商品の5種類を値上げすると発表しました。対象商品や改定価格を紹介します。
ロングセラー商品のチロルチョコを企画・販売している「チロルチョコ」(東京都千代田区)は2022年9月5日から定番商品の5種類を値上げすると発表しました。対象商品や改定価格を紹介します。
チロルチョコの公式サイトでは、原材料などが値上がりするなかでのチロルチョコの工夫の歴史が紹介されています。
チロルチョコの初代シリーズに位置づけられる横長の「ミルクヌガー」の誕生は1962年。
2代目社長・松尾喜宣さんの「高級チョコレートを子どもたちに10円で売る」としてチョコレートにヌガー(キャラメル)を入れる独自の製法でつくったのが始まりでした。
しかし、1973年、日本中が第一次オイルショックの影響で物価が上昇し20円に値上げ。その後も物価上昇は続き、1976年には30円への値上がりを余儀なくされました。
値上げとともに売り上げが低迷するなか、2代目松尾社長は「10円に立ち返る」ことを決め、1979年、正方形型の10円のチロルチョコの発売が始まりました。
一方のミルクヌガーは1982年に販売を終了しましたが、復活を望む声に押され、1990年に復刻版が発売されたといいます。
今回、値上げの対象となるのは、定番の5種類です。
コーヒーヌガーとミルクの値上げは、サイズを大きくして10円から20円にした1993年以来、29年ぶりです。ミルクヌガーの値上げは6年ぶりです。
現行の税抜参考価格は20円ですが、改定後は23 円(税抜参考価格)となります。
現行の税抜参考価格は37円ですが、改定後は42円(税抜参考価格)となります。
メーカー発売日で2022年9月5日(月)から値上げとなります。
値上げ理由について、チロルチョコの公式サイトは次のように説明しています。
近年、食品原料・包装資材の価格高騰や物流コストの上昇が続いております。当社では、品質を維持しながらこれらのコストアップを吸収するべく、生産効率化や経費削減等の企業努力を図ってまいりましたが、従来の価格を維持することが困難な状況となりました。
チロルチョコ公式サイト
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