目次

  1. 採用ピッチ資料とは
  2. 採用ピッチ資料を作成するうえでのポイント
    1. WHO WE AREで記載したいこと
    2. 会社情報・事業内容は伝わりやすさを意識
    3. 「文化」項目で伝える会社の雰囲気や社内イベント
  3. エンジニア向け、開発環境や使用技術を追加
  4. 新卒・第二新卒向け、ミスマッチ解消を意識
    1. 事業内容の項目
    2. 職場環境の項目
  5. 採用ピッチ資料をつくるための5つのポイント

 採用ピッチ資料は求職者に向けた会社の説明資料で、最近、より多くの人に自社のことを知ってもらおうと、Web上に公開する企業が増え始めています。

 採用ピッチ資料を初めて作るうえでは、どんな内容をどの順番で紹介すれば良いか迷うことも少なくありません。そこで、「マルゴト」はnoteで、職種別の資料の目次の例を紹介しています。

 ビジネス向けの一般的な項目は次の通りです。

大項目 中項目
表紙
目次
WHO WE ARE
会社概要(COMPANY) ①会社概要、②ミッションと価値観、③経営層紹介、④代表メッセージ、⑤沿革
事業概要(BUSINESS) ①WHAT WE DO、②私たちが目指す未来、③主要事業(事業A、事業B、事業C)、④プロダクト紹介、⑤実績、⑥事業の可能性と目標
職場環境(WORK STYLE) ①組織体制、②オフィス紹介、③社員の1日、④社員インタビュー、⑤福利厚生、⑥教育制度、⑦評価制度、⑧給与制度
文化(CULTURE) ①数字で見る○○、②数字で見る▲▲、③カルチャー、④社内イベント
募集要項(JOB LIST) ①求める人物像、②募集要項、③応募フロー、よくある質問・FAQ
裏表紙 メールアドレス・URL

 代表取締役の今啓亮さんは「全体→個別、という形で初めて企業のことを知る人にも理解してもらいやすい順序で構成しています。自己紹介でも、まずは名前・仕事など表面的なことから伝え、興味を持ってもらえたらもっと具体的にやっている詳細の業務などを話すかと思いますが、採用ピッチ資料も同じような流れだと捉えていただけると分かりやすいでしょう」と話します。

 冒頭に登場する「WHO WE ARE」には何を書けばよいのでしょうか?

 今さんは「『何も知らない方に対して、御社を一言で言うとしたら、どんなことをやっている会社ですか?』という質問を元に考えていただくと書きやすいと思います。ひねらずに、ストレートに書くのがオススメです」と話します。

 続いて会社情報、事業内容へと続きます。今さんは「全体像としての会社規模や社名や場所を伝えてから、事業内容に移るのがオススメです」と話します。ただし、会社情報をいきなり詳細に書きすぎても伝わらないため、下記の図の程度にとどめる方法もあると紹介します。

マルゴトの会社説明の例

 さらに、職場環境に続き、文化、募集要項と続きます。ここの「文化」とは、どんなことを書けばよいでしょうか?

 今さんは「福利厚生や社内イベント、もしくはオフィスや社員の写真などを乗せることが多くあります」と答えました。

 エンジニア向けのコンテンツ目次例では、エンジニアが必ずチェックする開発環境や使用技術などを追加しています。

 具体的には、職場環境について次のような項目でまとめることを提案しています。

  • 組織体制
  • 開発カルチャー・開発フロー
  • 使用技術
  • オフィス紹介・開発環境
  • CTO(最高技術責任者)インタビュー
  • 社員インタビュー
  • 福利厚生
  • 教育制度
  • 評価制度
  • 給与制度

 新卒・第二新卒向けに、事業内容や職場環境の項目のなかで、業界全体の話や具体的な働き方を細かく説明することを提案しています。

 今さんは「新卒や第二新卒のミスマッチを解消するために、業界を取り巻く環境や、企業の業界内での立ち位置、具体的な働き方などを知ってもらい、自分はどんな役割でどうやって働くのかをイメージしていただくことに役立ちます」と話します。

  • ○○業界とは
  • 市場規模
  • ○○業界の今後
  • 何をしている会社か(事業紹介)
  • 解決している課題(事業紹介)
  • どうやってやるのか(サービス紹介)
  • なぜできるのか(強み)
  • 実績
  • 今後の展望
  • 配属先一覧(組織体制)
  • 入社後の流れ
  • 教育制度
  • 社員の1日○○職
  • 社員インタビュー○○職
  • 福利厚生
  • 給与/評価制度
  • オフィス紹介

 マルゴトのnoteは、採用ピッチ資料を作る上での5つのポイントを紹介しています。このあたりも意識しながら資料作りをすることをおすすめします。

  1. 応募する上で知っておいてほしい情報を精査しシンプルに表現する
  2. どの項目でも「なぜそうしているのか」という背景を伝える
  3. 採用ターゲットに近しいペルソナや一緒に働く人に社員インタビューを掲載する
  4. 人事担当者がテキスト変更や写真差し替え程度で変更できるフォーマットにする
  5. 読み手がサラッと読めるボリューム感(40ページ前後)にする