目次

  1. 現場を手伝って感じた職人の誇り
  2. 不動産営業でキャリアを積む
  3. 清算を考えた父から承継
  4. 解体工事業で据えた専任営業
  5. 飛び込み営業も積極的に
  6. ホスピタリティー経営を実践
  7. チームプレー精神を経営に
  8. 解体工事のコンシェルジュに

 田宮さんの父・豊さんは大工出身で、1985年に基礎工事や外構工事、リフォームを手がける田宮建設(当時は田宮土建工業)を設立しました。タミヤホームは97年に、豊さんが屋根の修理など雑工事を請け負う関連会社として作りました。

 タミヤホームはその後、鍛冶工事を行う会社を買い取り、主力事業に育てました。

 田宮さんは学生のころから、休みの時に田宮建設の仕事を手伝うようになりました。父に「暇ならちょっと現場に来い」と言われたのがきっかけでした。

 「学校のジャージーを着て、用意してもらった靴を履いてトラックに乗せられ、現場に着いたら迎えのトラックが来るまで、ひたすら掃除をして手伝いました」

 田宮さんは仕事に誇りを持って働く職人の姿に影響を受け、現場の作業を手伝うことにしました。そのために自分で作業着、靴、手袋を買ったほどです。

 時間のある時は作業を手伝い続けました。ただ、兄(暁さん)がいたこともあり、父や周囲から「会社を継いでほしい」と言われることはありませんでした。

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