目次

  1. サイバーエージェントで経営修業
  2. バックオフィスのDXを推進
  3. M&AでtoCビジネスに参入
  4. コロナ禍で売り上げが8割減
  5. 有名店とコラボしたラーメン通販
  6. たくさんやらなければ当たらない
  7. ヌードルツアーズが大ヒット
  8. 売り上げ倍増を目指して

 丸山製麺は1958年、業務用の製麺卸業として創業。そばやうどん・中華麺のほか、ワンタンやシューマイの皮などを作っています。

 「従業員60人中8人が製麺技能士という国家資格を取得し、常に安定した品質を保っています。社員食堂などから仕入れ先として選ばれているのが強みです」

 現在は1日4万食を製造し、首都圏を中心に飲食店など約3千カ所に卸しています。年商は約10億円にのぼります。

丸山製麺は1日4万食の麺を作っています

 丸山さんが子どものころは工場の上に自宅があり、家に帰ると必ず従業員がいました。「工場なので父はスーツを着ておらず、私もスーツを着て働きたくないと漠然と思っていました。長男ですし将来の夢に『社長』と書いたので、いずれうちに戻ると刷り込まれていたと思います」

 大学に入ると丸山さんは学生団体を作ったり学生起業をしたり、家業に戻ることを見据えて行動に移します。創業者の祖父には「30歳で戻る」と宣言しました。

 「戻るまでのキャリアを考えた時、若いうちから意思決定権を持てるネットベンチャーで経験を積みたいと考えました」

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