目次

  1. 大学で「ITと経営戦略」を学ぶ
  2. 父の体調不安で急きょ社長に
  3. 「二才の醸」に込めた思い
  4. シャープとコラボした「冬単衣」
  5. オーダーメイドの酒造りを提供
  6. 酒造会社から醸造会社に

――石井さんは子どものころから酒蔵を継ぐと思っていましたか。

 幼少期から酒蔵を継ぐつもりでした。先代の父からは「継げ」と言われたことは一度もなかったですが、当たり前のように8代目として育てられました。

 とはいえ私の学生時代も、日本酒の需要はジリ貧でした。先代は私がやりたいと言わなかったらやめていたかもしれません。

 酒蔵を継ぐために農業大学の醸造学科に進もうと考え、高校受験のタイミングで先代と相談しました。ところが「広い見分を持った仲間のところで、グローバルな視野を持つ必要がある」と勧められ、早稲田本庄高校から早稲田大学に進み、経営やマーケティングを学べる商学部を選びました。 

 デジタル化が大きな課題と感じていたため、根来龍之教授のゼミで「ITと経営戦略」を学びました。

 ゼミに入ってよかったのは、当時ほとんどの酒蔵が持っていなかったホームページをつくれたことです。何よりITに限らずトレンドにアンテナを張っている仲間と知り合えたことが、今も大きな財産になっています。

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