目次

  1. 家業を継ぐつもりは無かったが…
  2. 新卒社員と組織を見直す
  3. ITツールを積極導入 
  4. 新ホテルで目指した差別化
  5. 「お茶」をテーマにブランディング
  6. 主体性を引き出す社員教育
  7. コロナ禍で本店が休業
  8. 勉強会の運営を社員に任せる
  9. 関東圏外でのホテル進出も

 龍名館は1899年、現在の本店がある東京・御茶ノ水で旅館として創業しました。和の趣が感じられるたたずまいで、日本画家の川村曼舟や伊東深水ら多くの文化人に親しまれました。

龍名館は東京・御茶ノ水で創業した老舗旅館が発祥です(同社提供)

 2009年、社長である濱田さんの叔父が東京駅前のホテルを建て替えたのを機に、ホテル業へと転換します。現在は御茶ノ水、東京駅前、新橋でホテルとレストランを営み、不動産事業も手がけます。社員数は約90人。コロナ禍前の年商は20億円を記録していました。

 濱田さんが子どものころは、御茶ノ水の旅館が祖父母の住まいでした。併設されたレストランでよく食事をして、旅館の存在が日常の一部になっていました。

 「2階の一部が父や叔父の部屋だったという話をよく聞いていました。父が住んでいたころは、足りない調味料を調理場から借りてくることもあったそうです」

 ただ、当時の濱田さんは家業を継ぐつもりはありませんでした。「父も祖父も、家業を継ぐことについて何も言ってきませんでした。大学に入るころ、もしかしたら継ぐのかなと頭をよぎったことはありますが、特に意識せず就職活動しました」

 大学卒業後は大手生命保険会社に就職し、主にデスクワークをしていました。

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