目次

  1. ルール設定のポイント
  2. 人ではなく事実でマネジメントを
  3. 目標設定は「完全結果」を
  4. 目標設定は3カ月ごとに
  5. 目標未達の社員への対応は
  6. 暗黙のルールを無くして業務改善

 ファミリービジネスの経営者のなかに、社員として働いている自分の家族や親族を特別扱いしている人はいないでしょうか。血がつながっていようがいまいが、社員を平等に扱うことが組織運営の原則です。

 ファミリービジネスでは特に、ルール違反をしたときと目標を達成できなかったときに経営者一族の特別扱いが起きやすい面があります。本記事では「ルール設定」と「目標管理」に焦点を当てます。

 まずは、ルール設定のポイントは以下の二つになります。

  1. 能力に関係なく誰でも守れる事柄をルールにする
  2. 守っているかどうかの解釈が人によってずれない形にする

 1.について説明します。例えば「出社したら所定の位置に立ち、一番奥に座る人にまで聞こえる大きさの声であいさつをする」というルールがあったとします。このように、守ろうとする意思があれば誰でも守れるルールを、我々は「姿勢のルール」と呼んでいます。

 これに対し「営業部の社員は毎月100万円を売り上げなければならない」だと、個人の経験やスキルによって守れない人も出てくるでしょう。これらは、会社のルールにすべきではありません。

 2.については、誰が見ても違反したかどうか分かるルールにするべきという意味です。「外出時と帰社時には机の上に何もない状態にする」という内容ならいいですが、「机の上は常に整理整頓をしておく」というルールならどうでしょうか。

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