目次

  1. 主な100周年企業の一覧
  2. 100年前(1923年)の出来事
  3. 地方には200周年、300周年、400周年企業も
  4. 創業1000年を超える企業も
  5. 周年を迎えた企業、パーティーや記念グッズも

 2023年に100周年を迎える売り上げ上位企業は以下の通りです。()内は本社所在地、業種です。

農林中央金庫(東京都、農林中央金庫)
富士電機(東京都、その他の産業用電気機械器具製造業)
高砂熱学工業(東京都、一般管工事業)
髙山(東京都、菓子・パン類卸売業)
東芝プラントシステム(神奈川県、その他の技術サービス業)
ジューテック(東京都、木材・竹材卸売業)
オー・ジー(大阪府、その他の化学製品卸売業)
エクセディ(大阪府、自動車部分品・附属品製造業)
ヱスビー食品(東京都、その他の調味料製造業)
東光電気工事(東京都、電気配線工事業)
杏林製薬(東京都、医薬品卸売業)
アイ・テック(静岡県、鉄鋼一次製品卸売業)
ジャパンパイル(東京都、土工・コンクリート工事業)
富士古河E&C(神奈川県、一般電気工事業)
大原記念倉敷中央医療機構(岡山県、一般病院)
小森コーポレーション(東京都墨田区、印刷・製本・紙工機械製造業)
佐藤金属(東京都、非鉄金属製品卸売業)
サンワサプライ(岡山県、電子計算機製造業)
斎久工業(東京都、一般管工事業)
ミクニ(東京都、自動車部分品・附属品製造業)
カメガヤ(神奈川県、ドラッグストア)
富永貿易(兵庫県、その他の各種商品卸売業)
タイガー魔法瓶(大阪府、ちゅう房機器製造業)
南海辰村建設(大阪府、建築工事業)
佐藤渡辺(東京都、舗装工事業)
大和(石川県、百貨店・総合スーパー)
ナカバヤシ(大阪府、日用紙製品製造業)

 このほか、養命酒製造(東京都)も創業の塩澤家より「養命酒」の事業を継承し1923年に前身となる会社が設立されました。1920年(大正9年)から洋菓子の販売を、1921年からはロシアパンの製造・販売も開始していた中村屋も1923年に株式会社に改組しています。

 2023年に50周年を迎える企業は2万8476社に上りますが、100周年はわずか2649社。事業継続には厳しい時代だったことがうかがえます。

 1912~1926年の大正時代は、「大正デモクラシー」「大正ロマン」という言葉に代表されるように、政治・文化面で大きく変わった時代でした。一方で、第一次世界大戦(1914~1918年)後の不況のなか、1923年9月1日には死者が10万人を超えた関東大震災(1923年)に見舞われました。

 東京商工リサーチなどによれば、100周年企業のほかに2023年に200周年、300周年、400周年を迎える企業もあります。主な企業を紹介します。

  • 200周年企業……戸田工業(広島県、一次電池製造業)、木内酒造1823(茨城県、ビール類製造業)、車多酒造(石川県、清酒製造業)、宮脇賣扇庵(京都府、その他の身の回り品卸売業)、田村長(福井県、水産缶詰・瓶詰製造業)
  • 300周年企業……筑前屋(香川県、寝具小売業)
  • 400周年企業……平瀬酒造店(岐阜県、清酒製造業)

 日本は世界的にも珍しく創業1000年を超える企業が多数あります。宗教法人以外で最古の建設会社とされるのが、578年創業で社寺建築を手がける「金剛組」(大阪府)でした。

 その後は、華道「池坊」の一般財団法人池坊華道会(京都府)が587年、「世界最古の宿」としてギネス認定された西山温泉の慶雲館(山梨県)が705年、温泉旅館の古まん(兵庫県)が717年、旅館運営の善吾楼(石川県)は718年創業と続きます。

「最古の宿」としてギネス認定された慶雲館(2010年撮影)

 帝国データバンクによると、周年を迎えた企業は様々な取り組みをしているといいます。周年記念パーティーの開催や記念グッズの製作だけでなく、企業サイトやロゴのリニューアルに取り組んだ企業もあるといいます。

周年企業の主な取り組み(帝国データバンクのプレスリリースから)