目次

  1. ツギノジダイの記事の流入経路
    1. 10億円の資金調達から経営破綻へ スタートアップ代表が語る失敗要因
    2. 「部下を信頼して」という声を受け止めて 四川飯店3代目の組織改革
    3. 「渋すぎる」パッケージをリスに交代 老舗菓子店3代目が貫いた理念
    4. 公認会計士のラーメン店主が行列店を閉めた理由
    5. 建設業5代目が進めたクラウド共有や報奨金 新規開拓で業績も上向き
    6. 和菓子店の五穀祭菓をかの、元ギャル6代目のまずやってみる改革で赤字脱却
    7. 社長室のノックが怖かった・・・家業を不祥事から再生した3代目の改善
    8. 「鶏の生つくね食べないで」閉店した焼き鳥老舗の江戸政3代目店主が呼びかけ
  2. 検索サイト経由で多く読まれた解説記事

 ツギノジダイの記事は、ブックマークやGoogle・Yahoo!といった検索サイトで特定のキーワードを検索して訪れる人が多くいます。そのほかにも、Yahooニュース・スマートニュース・LINEニュースなどに配信した記事の関連リンク、TwitterやFacebookなどSNS経由など様々な経路で読まれています。

 2022年1月1日~12月30日の間に、ツギノジダイ上で多く読まれた経営者ストーリーは次の通りでした。今回の集計では、見出しを変えても1本の記事として集計しています。ほかのメディアプラットフォーム上で読まれた数は含めていません。

 自動車のアフターマーケットのデジタル化を掲げ、累計10億円の資金を調達したスタートアップ「MiddleField」が2021年夏に経営破綻に陥りました。何があったのかについて、元CEOの中山翔太さんに聞きました。

 この記事は、NewsPicks上で多くのコメントが書き込まれことでよく読まれました。このほか、Googleアプリ上で、利用者の興味関心に合わせてWebコンテンツをおすすめ表示する「Google Discover」経由でも多く読まれました。

インタビューに応じる中山翔太さん

 「中華の鉄人」として人気を博した料理人・陳建一さんで知られる「四川飯店」は、3代目で息子の建太郎さんが率いています。この記事は、前編記事「『中華の鉄人』を父に持つ重圧 四川飯店3代目のサバイバルな修業時代」がYahoo!ニュース上でよく読まれたことをきっかけに、ツギノジダイに掲載した後編記事がたくさん読まれました。

四川飯店3代目の陳建太郎さん(右)と、「中華の鉄人」で知られる父の建一さん

 クルミをたっぷり詰め込んだ自家製のキャラメルをバターの生地ではさんだ人気菓子「クルミッ子」などで知られる鎌倉紅谷。3代目社長の有井宏太郎さんは、「渋すぎる」と言われた鎌倉殿のパッケージを思い切って変更し、全国各地に新たなファンを獲得しました。記事ではそんなストーリーを紹介しています。

鎌倉紅谷3代目社長の有井宏太郎さん(写真は全て同社提供)

 鎌倉紅谷の記事は様々なルートから読まれた記事でした。Yahoo!ニュースだけでなく、3.2万人のフォロワーを持つ有井さんのTwitterや、Googleアプリの「Google Discover」経由でも多く読まれました。

 青森県八戸市にある人気ラーメン店「ドラゴンラーメン」が2022年10月に閉店しました。ラーメン店主で公認会計士の石動龍さんが自ら閉店理由を3回の連載で紹介しました。

 連載初回の記事が、Yahoo! ニュースの中でも、最も多くの人が読む「トピックス(ヤフトピ)」に取り上げられ大きな話題となりました。

 その影響で、ツギノジダイに掲載された続編記事も多く読まれました。データを分析すると、Googleの検索ページ上で「ラーメン」「公認会計士」で検索した人からの連載記事を読んだ人もいました。

 1916年に創業した建設会社「北村組」(高松市)の5代目・北村真弥子さんの業務改革を紹介したインタビュー記事です。この記事は2021年12月に公開した記事ですが、様々なルートから長く読まれています。

 埼玉県桶川市で、130年以上にわたって和菓子店を営む「五穀祭菓をかの」。赤字続きでしたが、溶けないアイス「葛きゃんでぃ」や自家製シロップの「かき氷」のヒットで、黒字化に成功しました。

 6代目榊萌美さんやお店は、テレビなどで取り上げられることが増えています。この記事も2021年11月に公開した記事ですが、テレビの放映のたびに、Googleの検索ページから「をかの」など関連するキーワードでインタビュー記事を読みに来る人が一気に増える状況が続いています。

「五穀祭菓をかの」の榊萌美さんが考案した葛きゃんでぃ(同社提供)

 富山市にある前田薬品工業で起きた不祥事から3代目の前田大介さんが経営を立て直したストーリーも2020年9月に公開した記事ですが、テレビなどで紹介されるたびに多くの人に読まれています。

 東京で100年近い歴史を持つ焼き鳥の名店「江戸政」が2022年9月、閉店しました。江戸政で提供していたのは、生の「つくね」ではないのですが、誤って「生つくね」を提供する店として広まってしまい、まねをする店が増えたことに責任を感じたことが理由でした。

 店主が鶏肉を生で食べないよう呼びかけた記事は、SNSを中心に多くの人に読まれました。

 ツギノジダイは、インタビュー記事のほかに、中小企業の経営に役立つ時事キーワード解説の記事も多く配信しています。Googleなどでキーワードを検索したときに上位表示される記事が多くあり、継続して読まれています。

 2022年度に読まれた記事はたとえば次のような記事です。