【図解】世代交代の時が狙い目なリブランディング ポイントや具体例は
リブランディングとは、企業やブランドの価値を再定義し、新たな価値を創造することです。専門家は、経営者の世代交代もリブランディングに適切なタイミングだと指摘します。後継ぎがリブランディングに成功した具体例を、写真とともに紹介します。
リブランディングとは、企業やブランドの価値を再定義し、新たな価値を創造することです。専門家は、経営者の世代交代もリブランディングに適切なタイミングだと指摘します。後継ぎがリブランディングに成功した具体例を、写真とともに紹介します。
中小企業向けのコンサルティングをてがける三浦拳さんは、リブランディングのポイントとして、「適切なタイミングかよく検討する」「中途半端にせず大胆に行う」「見た目だけを変えない」という3点をあげます。具体的なステップなど詳細は「リブランディングとは?タイミングや進め方、ポイントを紹介」で解説しています。
神奈川県鎌倉市の鎌倉紅谷(かまくらべにや)は、クルミをたっぷり詰め込んだ自家製のキャラメルをバターの生地ではさんだ「クルミッ子」などで知られています。3代目社長の有井宏太郎さんは、「渋すぎる」と言われた鎌倉殿のパッケージを思い切って変更し、全国各地に新たなファンを獲得しました。
岐阜県高山市の家具メーカー「飛騨産業」は創業102年を迎えます。日本有数の家具の産地で、2021年に父から引き継いで9代目社長に就任した岡田明子さんは、大手アパレル企業ユニクロから転身。伝統のロゴを一新するなどの大胆なブランディングで、新たな100年を紡ぐ土台作りに取り組んでいます。
「中谷肉店」(金沢市)3代目の中谷明博さんは、顧客の高齢化と減少に危機感を持ち、2016年に屋号も店舗も刷新する大胆なリブランディングを手がけました。質の高い肉を提供する老舗の価値はそのままに、ECサイト立ち上げやギフト・総菜部門の強化で、リブランディング前と比べて売り上げを5倍に伸ばしました。
パッケージ変更前(左)と変更後(右)の「鎌倉だより」
源頼朝公があしらわれ、「鎌倉殿」と記されていた昔のクルミッ子のパッケージ
パッケージ変更後のクルミッ子
旧ロゴマーク(上)からキツツキマークを外し、新しいロゴが生まれました(飛騨産業提供)
リブランディング前の店舗(中谷肉店提供)
外国の店をイメージして設計した「NIKUO」の店内(写真は移転後)
恭子さんのアイデアでパッケージにもこだわりました(中谷肉店提供)
おすすめのニュース、取材余話、イベントの優先案内など「ツギノジダイ」を一層お楽しみいただける情報を定期的に配信しています。メルマガを購読したい方は、会員登録をお願いいたします。
朝日インタラクティブが運営する「ツギノジダイ」は、中小企業の経営者や後継者、後を継ごうか迷っている人たちに寄り添うメディアです。さまざまな事業承継の選択肢や必要な基礎知識を紹介します。
さらに会社を継いだ経営者のインタビューや売り上げアップ、経営改革に役立つ事例など、次の時代を勝ち抜くヒントをお届けします。企業が今ある理由は、顧客に選ばれて続けてきたからです。刻々と変化する経営環境に柔軟に対応し、それぞれの強みを生かせば、さらに成長できます。
ツギノジダイは後継者不足という社会課題の解決に向けて、みなさまと一緒に考えていきます。