目次

  1. スシローとは
  2. 岐阜正木店での迷惑行為
  3. Twitterでの動画拡散後に株価が下落 その後は年初来高値更新
  4. 迷惑行為に対するスシローの対策
  5. はま寿司・資さんうどん・すし銚子丸・どうとんぼり神座でも迷惑行為の被害

 あきんどスシローの公式サイトによると、スシローは「FOOD&LIFE COMPANIES(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長 CEO:水留浩一)」の子会社である、あきんどスシローが運営する回転ずしのチェーン店です。

 あきんどスシローは、1984年6月、大阪府豊中市に前身となる「すし太郎」の1号店をオープンしたのが始まりです。

 その後、店舗拡大を進めており、あきんどスシローの公式サイトによると、2021年末時点で、日本国内で626店舗となりました。

 Twitterで拡散された動画では、スシロー岐阜正木店で、客席に座った男性が備え付けのしょうゆや湯飲みをなめたり、指になめてすしに塗り付けたりする様子が撮影されていました。

 迷惑行為をした男性と保護者は面会して店舗側に謝罪しましたが、あきんどスシローは「引き続き刑事、民事の両面から厳正に対処してまいります」とコメント。1月31日午後に被害届を警察に提出したことを明らかにしています。

 FOOD & LIFE COMPANIES の株価は、Twitterで迷惑行為の動画が拡散後の2023年1月31日、下落しました。

 ただし、FOOD & LIFE COMPANIESの株価が2022年9月ごろから上下を繰り返しながら上昇傾向にあります。2月7日には年初来高値を更新し、すでに下落前の株価を上回っています。

 あきんどスシローによると、岐阜正木店では、すべての湯呑の洗浄、しょうゆボトルを入れ替えたといいます。このほか、利用者の入れ替え時には、タッチパネル、テーブル、座席の消毒を通常通り実施しているといいます。

 今後の防止策として次のように3つを紹介しています。

  1. スシロー全店を対象に、テーブルに備え付けの食器や調味料に不安がある場合は、申し出れば、別途保管している消毒済みのものに交換する
  2. 岐阜正木店と近隣店舗では、食器・調味料などの置き場を店内に設置し、自分でテーブルまで持つ対応に変更する。テーブル席と提供レーンの間にアクリル板の設置を進める
  3. アクリル板の設置は、今後全国の郊外型店舗に対して設置を進める

 はま寿司では、レーンを流れるすしに勝手にワサビをのせるような様子の動画がInstgramに投稿され、Twitterで広がり、1月25日に警察に被害届を出しました。

 北九州発祥のうどんチェーン店「資(すけ)さんうどん」でも、共用のスプーンを使って天かすを食べている動画がTwitter上で拡散しました。これに対し、資さんうどんは公式サイトで「安心してお食事をお楽しみいただく環境を脅かす行為であると重く受け止めています」とコメント。公式Twitterで「現時点で警察に被害届けを提出しております」と説明しています。

 千葉・東京・埼玉・神奈川で展開されている回転寿司を展開する「すし銚子丸」の公式サイトでは、2月4日14時ごろ、横浜都筑店で、共用のガリの箱の中に電子タバコの吸い殻が混入していることが判明しました。

 すし銚子丸は「都筑警察署に相談し、捜査していただいています」とコメント。今後の対策として、醤油、粉茶、わさび(小袋)などの共用の食品と、湯飲み、小皿などの食器は、従業員が都度、席に持ち運び、離席時に回収するように変更したといいます。

 ラーメン店を展開するどうとんぼり神座も2月19日、迷惑⾏為の動画がSNS上に掲載されていることが判明し「どうとんぼり神座全店において、当該事象発⽣の有無、発⽣していた場合はその時期、被害に遭ったお店の特定などの調査を進めており、対象となりうる店舗では消毒などを進めると共に、警察と相談させていただきながら刑事⺠事の両⾯から厳正に対処してまいります」とのコメントを発表しました。