目次

  1. 工業用シールメーカーが生んだ「身につけるメモ」
  2. 脇役だった桐箱を主役にした「米びつ」
  3. こだわりの雑貨でロフトにも進出「町工場プロダクツ」
コスモテックは粘着シート・テープなどの開発、製造、加工、販売を展開しています。2代目の高見澤友伸さんは2008年に社長になり、高分子技術と加工技術を組み合せて、新たな機能性フィルム開発を行い、総合的なソリューションを提供。16年の東京ビジネスデザインアワード(TBDA) では、「肌に貼って直接書けるメモシール」の優秀賞に選ばれました(写真はすべて同社提供)
コスモテックは粘着シート・テープなどの開発、製造、加工、販売を展開しています。2代目の高見澤友伸さんは2008年に社長になり、高分子技術と加工技術を組み合せて、新たな機能性フィルム開発を行い、総合的なソリューションを提供。16年の東京ビジネスデザインアワード(TBDA) では、「肌に貼って直接書けるメモシール」の優秀賞に選ばれました(写真はすべて同社提供)

 東京都立川市の工業用シールメーカー「コスモテック」は、「身につけるメモ」を開発し、医療従事者を中心に愛用されています。2代目社長の高見澤友伸さんは、リーマン・ショックを機に下請けから方向転換し、自社製品の開発に乗り出しました。

増田桐箱店3代目社長の藤井博文さん

 福岡県古賀市の増田桐箱店は、1929年創業の桐箱製造販売会社です。3代目社長になった藤井博文さんは、それまで脇役だった桐箱を「主役」に転換。創業以来初の自社開発商品「米びつ」をヒットさせ、海外への販路も拡大させました。

渋谷ロフトにこだわりの製品を持ちよった「町工場プロダクツ」のメンバー

 国内のさまざまな町工場が参加する「町工場プロダクツ」は、普段は表に出ない町工場の技術力や熱量を発信しようと、試作品などを持ち寄ってギフトショーへの共同出展を始めました。個々では埋もれがちだった技術を集めて発信することで、「渋谷ロフト」などで特設コーナーができるまでになりました。