目次

  1. 1日30~100キロ超を収穫
  2. 婿入りして農業に
  3. 研修で言われた「どう売るか」
  4. シイタケの菌床栽培をスタート
  5. 試行錯誤を重ねて規模拡大
  6. キクラゲ栽培にも乗り出す
  7. 適正価格で売るための戦略
  8. コロナ禍で栽培キットがヒット
  9. 注文殺到で進めた業務改善
  10. 新規就農者への指導にも注力

 永島農園にはビニールハウスが2棟あり、シイタケとキクラゲを時季ごとに変更しながら各12トン生産しています。栽培面積は約600平方メートルで、そのほか横須賀市にもビニールハウスを1棟設けています。

 シイタケは太陽光を取り入れた菌床栽培から「おひさまシイタケ」と名づけ、1日に約30~100キロ超を収穫。朝に採ったものは午前中には農園内の直売所に並べ、飲食店やスーパーなどにも配送します。

 ネットショップでも受け付け翌日には配送し、干しシイタケやキクラゲを使った加工品も数多く扱っています。農園ではシイタケ狩りも手がけ、週末には最大100人が訪れます。

 小売りが売り上げの約4割を占めます。コロナ禍による飲食店の休業・閉店で卸の取引は減りましたが、小売りは上昇しました。

 従業員は社員1人、パート6人。陽子さんは主に出荷販売を、太一郎さんは営業や新規就労希望者への技術指導を担います。

分厚さが特徴的な永島農園のシイタケ

 永島農園は柔軟に事業転換を重ねてきました。陽子さんの祖父・寛治さんは戦後まもなく、コメ作りから転じて地域で初めて花や野菜の栽培に着手。父・一男さんは花壇用の草花や家庭菜園用の野菜ポット苗の管理を行い、現在は園芸販売店も運営しています。

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