外国出願(特許・実用新案・意匠・商標)の費用、JETROが半額補助
日本貿易振興機構(JETRO、ジェトロ)は、中小企業などが海外で特許、実用新案、意匠、商標など国内出願と同じ内容を出願する場合に、「中小企業等外国出願支援事業」といて費用の半額を補助します。1企業あたりの補助上限は300万円です。応募期間や補助率、注意点を紹介します。
日本貿易振興機構(JETRO、ジェトロ)は、中小企業などが海外で特許、実用新案、意匠、商標など国内出願と同じ内容を出願する場合に、「中小企業等外国出願支援事業」といて費用の半額を補助します。1企業あたりの補助上限は300万円です。応募期間や補助率、注意点を紹介します。
中小企業が海外進出を予定している場合、特許、商標などの先取り出願や訴訟などのトラブルを回避するため、知的財産の出願・権利化は極めて重要です。独自技術を生かして海外進出を考えている場合は、権利化までの期間・費用を考慮した事業計画を立てる必要があります。
そんななか、中小企業等外国出願支援事業とは、優れた技術を海外で広く活用しようとする全国の中小企業などが、海外での戦略的な産業財産権の取得に向けた外国出願を促進することを目的に、外国出願にかかる経費の一部を補助する事業です。
2023年度の補助制度の応募は3回を予定しています。
第1回:5月8~19日17時00分
第2回:7月3~14日17時00分
第3回:9月4~15日17時00分
いずれも、最終日17時00分までに郵送または持ち込みにて必着となります。また、補助上限額の範囲内で、複数回に応募することができます。ただし、申請前に外国出願が完了している案件は補助対象外です。
同一の案件で、同一出願国の場合、都道府県等中小企業支援センターなどの助成とは併用できません。ただし、センターで不採択になった後に応募することはできます。
対象となる事業者は以下の要件を満たす必要があります。
助成対象期間(採択決定通知日から実績報告書提出締切日まで)に発注/契約、実施、支払いが行われた経費(外国特許庁等への納付出願料、代理人費用、翻訳費等)が補助対象となります。採択前の経費は対象外です。
第1回 採択決定通知日(7月中旬~下旬)~実績報告書提出締切日(11月15日)
第2回 採択決定通知日(9月中旬~下旬)~実績報告書提出締切日(12月15日)
第3回 採択決定通知日(11月中旬~下旬)~実績報告書提出締切日(2024年1月15日)
補助率は、補助対象経費の2分の1以内で、千円未満の端数は切り捨てです。補助上限額は1企業あたり300万円以内(ジェトロと地域実施機関にて採択した助成金合計)となります。
1申請案件あたりでは、次の通りです。
特許:150万円
実用新案、意匠、商標:60万円
冒認対策商標:30万円
冒認対策商標登録出願とは、第三者による抜け駆け(先取り)出願(冒認出願)の対策を目的とした商標登録出願のことを指します。
申請は、郵送またはjGrantsと郵送の併用による申請があります。申請に必要な書類は、JETROの公式サイトで入手できます。
電話での問い合わせは「ジェトロ知的資産部知的財産課 外国出願デスク(03-3582-5642)」へ。
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