目次

  1. やわらかな素材の加工に強み
  2. 35歳で2代目社長に就任
  3. 火災を教訓に地元との連携を強化
  4. 逆風下で初の自社商品開発へ
  5. 葬儀業界から教わった活用法
  6. 工場の全工程を見える化
  7. 3代目が伸ばす自動梱包事業

 中島プレス工業は、小松崎さんの父・敷香さんが1971年に創業しました。現在は電子部品パッキン材加工事業を主軸に、五つの事業を展開。中でも様々な素材に対応できる「裁断・型抜き事業」に定評があります。

 小松崎さんは「強みはフィルムやウレタン、フェルト、不織布、ゴムなど、やわらかな素材を加工するソフトプレス加工です。現在、約2200種類の素材を扱っています」といいます。裁断・型抜き事業の顧客は、電子部品会社やフィルター産業といいます。

 「裁断・型抜き」の工程は、まずは2メートル以上の反物を適切なサイズに切り出し、型枠を用いて裁断。ここから顧客の要望に沿って、穴あけなどの加工を施します。

 型枠の設計から素材加工、部品製造、品質管理まで一貫対応ができ、完成品は工業製品や携帯電話、コンピューター、家電などの部品に活用されています。

女性従業員が製造現場で活躍しています

 工場内には大型プレス機や連続裁断機などが設置され、23人の従業員が働いています。うち8割が女性で、約100トンの機械を動かすのも女性従業員です。

 小松崎さんは「私自身、育児しながら働いていたので、彼女たちの苦労がよくわかります。子育て世代の従業員も多く、家庭と両立できるよう多様な働き方に対応しています」

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