目次

  1. 建築工事の安全衛生対策項目の確認表とは
  2. 想定される使用場面
  3. 対策項目に含まれる主な具体例

 国交省は、建設工事における安全衛生経費について「労働災害防止対策を適切に実施する上で必要な経費であり、安全衛生経費が下請負人まで適切に支払われることが重要だ」と説明しています。

 確認表をつくるきっかけとなったのは、国交省の検討会の議論です。元請け-下請け間における安全衛生対策の認識のズレの解消や安全衛生意識の共有を図るため、「安全衛生対策項目の確認表」と安全衛生経費の内訳明示のための「標準見積書」の作成・普及などの案が示されました。

 確認表は、基本的に元請け-下請け間などの請負契約で行う建設工事で必要となる安全衛生対策項目を挙げています。とくに、「対策の実施分担」・「費用負担」を確認する必要性が高い項目については、チェック欄となっています。国交省の公式サイトからダウンロードできます。

安全衛生対策項目の確認表(参考ひな形)国土交通省の公式サイトから https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo14_hh_000001_00163.html

 確認表は、注文者から下請負人へ見積条件を提示するとき、または民間発注者(個人含む)へ重要事項説明時に用いることを想定しています。

 各対策項目に含まれる具体例をいくつか紹介します。

  • 工事現場管理…作業主任者の氏名等の周知、協議組織の設置及び運営、作業間の連絡及び調整、作業場所の巡視、警報の統一等
  • リスクアセスメントの実施及びその結果に基づくリスク低減措置の実施…建設物、設備、原材料、ガス、蒸気、粉じん等による、又は作業行動その他業務に起因する危険性又は有害性等の調査及び SDS 等の入手、対象化学物質に係るリスクアセスメントの実施及びその結果に基づく措置等、記録の保存
  • 固定式足場の組立と解体…型枠足場、単管足場、吊り足場、張り出し足場、ブラケット足場、抱き足場、くさび緊結式足場、屋根工事用足場、架設通路
  • 固定式足場以外の作業床の組立と解体…移動式足場、移動昇降式足場、可搬式式作業台、高所作業車、工事用ゴンドラ、脚立・立馬・作業台・はしご、足場板・結束バンド、番線、バインド線、針金
  • 作業構台・吊り構台の組立と解体…荷受構台、乗入構台、作業構台、揚重設備
    昇降設備の設置と撤去…坑内に設けた通路等、登り桟橋、階段、仮設階段、はしご道
  • 土留め支保工の組立と解体…掘削・構造・組立、型枠支保工、橋梁架設等支保工、切梁等
    保護具の着用…保護帽、保護めがね、防じんマスク、耳栓、墜落制止用器具、防振手袋、保護手袋、安全靴、防護服、救命胴衣、溶接用保護面
  • 手摺、幅木等…単管パイプ、クランプ、クランプ防護カバー、端末危険部位防護カバー、スタンション、幅木
  • 開口部養生…作業床の設置等
  • 落下防護ネット・小幅ネット…物体の落下による危険の防止(※墜落による危険を防止するためのネットの構造等の安全基準に関する技術上の指針)
  • ロープ高所作業における危険の防止…リトラクタ式墜落阻止器具、親綱・親綱支柱
  • 飛来崩壊災害による危険の防止…各所点検通路(支保工上他)、安全通路、落石防護ネット、防護網、防護柵
  • 揚重用吊具等…ゴンドラ、ワイヤ、クランプ、チェーン、ロープ、ボックス、布袋(※ゴンドラ安全規則)
  • 警報設備等…警報・危険検出システム、ベル、サイレン警報装置、風力計、雨量計、放送設備、メガホン・マイク
  • 避難用設備等…避難誘導灯、避難所、避難用器具(空気呼吸器、携帯用照明、避難はしご、ロープ)